・移動体通信事業者(MNO):移動体通信(モバイル通信)サービスを提供する事業者
[関連用語]基地局、AP(アクセスポイント)
・仮想移動体通信事業者(MVNO):MNOの移動体通信網を借用し、利用者に移動体通信サービスを提供する事業者
・SIMカード:加入者を識別する情報が記録されたICカード
・e-SIM:SIMカードの機能を端末内のICチップで代替する仕組み
移動体通信事業者(MNO)
まず、移動体通信(モバイル通信)とは、ノートPC、スマートフォンやタブレットなど端末に対し、電波を利用し、通信させるサービスです。
この移動体通信のサービスを提供する事業者を移動体通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)といいます。具体的な移動体通信事業者(MNO)は、NTT docomo、 KDDI、 SoftBankの3社になります。
基地局/AP(アクセスポイント)
端末の通信は、移動体通信事業者(MNO)が設置した基地局で中継されます。また、通信を中継する役割の装置や施設をAP(アクセスポイント)と呼びます。したがい、基地局は広義でAP(アクセスポイント)の1つになります。
仮想移動体通信事業者(MVNO)
仮想移動体通信事業者 (以下、MVNO:Mobile Virtual Network Operator) とは、移動体通信事業者(MNO)の移動体通信網を借り、自社のブランドで移動体通信サービスを提供する事業者です。
例えば、UQmobile、IIJ、mineoといった事業者が、MVNOに該当します。MVNOは移動体通信事業者(NTT docomo、 KDDI、 SoftBank)の移動体通信網を借用し、利用者にサービスを提供します。
補足ですが、楽天モバイルは当初、MVNO として通信サービスを提供していました。現在は、自社で移動体通信網を構築し、一部はその通信網を利用しています。
このように、他社の移動体通信網を利用し、サービスを提供する事業者が仮想移動体通信事業者(MVNO)になります。
SIMカード(Subscriber Identity Module card)
SIMカードとは、移動体通信を利用するために必要な端末に挿入するICカードです。SIMカード(Subscriber Identity Module card)は、加入者識別モジュールカードという意味で、加入者を識別する電話番号や契約者IDなどが記録されています。
端末にSIMカードを挿入することで、加入者は移動体通信サービスを利用できます。
e-SIM(embedded SIM)
e-SIM(embedded SIM)とは、SIMカードの機能を端末内のICチップで代替する仕組みです。「embedded」とは、「組み込みの」という意味で、e-SIMで「端末に組み込まれたSIM」を表しています。
新規契約や契約先の変更する際、SIMカードの取り換えが必要です。一方、e-SIMの場合は、e-SIM内の情報を書き換えるだけで済みます。
このような特徴から利用者の負担軽減や早期の利用開始や契約変更等が可能になることが期待されています。
【まとめ】移動体通信サービス(MNO/MVNOとSIMカード/e-SIM)
それでは最後におさらいをしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
移動体通信 (モバイル通信) | 電波を利用し、スマートフォンやタブレットで通信可能とするサービス |
移動体通信事業者 (MNO) | 移動体通信サービスを提供する事業者 |
基地局 | 端末の無線通信を中継する通信事業者の設置した設備 |
AP (アクセスポイント) | 通信を中継する役割の装置や施設のこと 基地局も広義のAPに含まれる |
仮想移動体通信事業者 (MVNO) | 他の事業者の移動体通信網を借用して、自社ブランドで通信サービスを提供する事業者 |
SIMカード | 電話番号や契約者IDなどが記録されたICカード |
e-SIM (embedded SIM) | SIMカードの機能を機器内のICチップで代替したもの この情報を書き換えることで契約の変更等が可能 |
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