・スイッチ(L2スイッチ):LAN内で受信したデータを宛先MACアドレスに転送する中継装置
[関連用語]MACアドレス
・ルータ:LANとWANを相互接続し、受信したデータを宛先IPアドレスに転送する中継装置
[関連用語]デフォルトゲートウェイ
・プロキシ:LANの通信端末に代わってインターネット接続をするサーバ
スイッチ(L2スイッチ)/L3スイッチ/ルータ
LANおよびWANで通信を中継する装置には、「スイッチ(L2スイッチ)」「L3スイッチ」「ルータ」があります。
スイッチ(L2スイッチ)
スイッチ(L2スイッチ)とは、LANの中で受信したデータを宛先のMACアドレスに転送する中継装置です。
スイッチが受信および転送するデータをフレームとよびます。
MACアドレス(マックアドレス)
MACアドレスは、各ネットワーク機器に割り当てた世界で一意の固有のアドレスです。
48ビットを16進数の12桁で表現し、前半が製造メーカ番号と後半が製品番号から構成されます。
スイッチは、このMACアドレスを元に転送先を判断しています。
ルータ
ルータは、LAN と WAN を相互接続するための中継装置です。
ルータが転送するデータをパケットと呼び、転送先は IP アドレスにより識別します。
デフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイとは、LANからWANやインターネットなど他のネットワークへの出口です。
具体的には、デフォルトゲートウェイはルータの LAN 側を指します。
クライアントの端末では、デフォルトゲートウェイのIPアドレスを指定します。その際、デフォルトゲートウェイの IP アドレスは、ルータの LAN 側の IP アドレスになります。
上記の設定により、LANからWANやインターネットへデータを転送する場合、デフォルトゲートウェイに必ずデータが送られます。
[補足]L3スイッチ
L3スイッチは、スイッチにルータの機能を付与した中継装置です。
したがって、 MACアドレスとIPアドレスを参照し、フレーム及びパケットを転送します。
プロキシ(プロキシサーバ)
プロキシ(proxy)とは代理という意味で、LAN内の通信端末に代わり、インターネット接続を実施するサーバ(プロキシサーバ)です。
具体例として、LAN内の通信端末からインターネット上のWebサイトへアクセスを考えます。
②プロキシがWebサイトへ代理接続
③Webサイトの応答をプロキシが受け取る
④プロキシが受け取った応答を通信端末へ渡す
プロキシのメリットとしては、通信端末つまりLAN内の情報をインターネットに対してある程度秘密にできる、 不必要なコンテンツをプロキシにより遮断できる等が挙げられます。
このようにプロキシは通信端末の代理でインターネット接続を行います。
【まとめ】LANとWANの中継装置
それでは最後におさらいをしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
スイッチ | LANの中で受信したデータ(フレーム)を宛先MACアドレスに転送する中継装置 |
MACアドレス | 各ネットワーク機器に割り当てた世界で一意の固有のアドレス 48ビットを16進数の12桁で表現し、前半が製造メーカ番号、後半が製品番号 |
ルータ | 異なるネットワーク(LANとWAN)を相互接続し、 受信したデータ(パケット)の宛先IPアドレスに転送する中継装置 |
デフォルトゲートウェイ | 他のネットワークへの出口の役割 ルータのLAN側のIPアドレスを設定 |
プロキシ (プロキシサーバー) | LANの通信端末に代わってインターネット接続をするサーバ |
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