スポンサーリンク

58-02.無線LANの構成要素

スポンサーリンク
無線LANの構成要素 ITパスポート試験 教材
●このページで解説する内容
・無線AP:電波を送受信する装置(アクセスポイント)
・ESSID:無線APを識別する文字列
IEEE802.11:無線LANの規格
[関連用語]2.4GHz/5GHz、インフラストラクチャーモード/アドホックモード
・Wi-Fi:IEEE802.11の相互通信を保証するブランド名
[関連用語]Wi-Fi Direct、メッシュWi-Fi
スポンサーリンク

[復習]LANとWAN

ネットワークの構成には、LANWANがあります。

LANとは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)の略称で、狭い範囲で通信するネットワークです。

一方、WANは、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network)の略称で、 LAN 同士を接続するためのネットワークです。

スポンサーリンク

無線LANの構成要素

無線LANとは、電波を使って通信するLANです。

無線LANの構成要素および関連用語として、次の用語を説明していきます。

・無線AP:電波を送受信する装置(アクセスポイント)
・ESSID:無線APを識別する文字列
IEEE802.11:無線LANの規格
[関連用語]2.4GHz/5GHz、インフラストラクチャーモード/アドホックモード
・Wi-Fi:IEEE802.11の相互通信を保証するブランド名
[関連用語]Wi-Fi Direct、メッシュWi-Fi

無線APとESSID

無線AP(アクセスポイント)とは、無線LANで電波を送受信する装置です。

無線AP出典:Buffalo LGY-PCI-TXD

一般家庭でも、無線LANルーターと呼ばれる商品で、無線APを構築することが多いです。

また、ESSID(SSID)とは、無線APを識別する文字列のことで、管理者が任意に変更できます。

例えば、コンピュータが無線AP①に接続する場合、無線AP①を表す SSID「×××」を指定します。

Windows 10では、次の図のように通信可能な SSID一覧が表示され、該当の無線 APのSSID を選択します。

このように無線LANで電波を送受信する装置無線APであり、その無線APを識別する文字列ESSID(SSID)と呼びます。

無線LANの規格(IEEE 802.11)

無線 LAN は、 IEEE 802.11(アイトリプルイー802.11)で規格化されています。

[補足]IEEE

IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)とは、アメリカに本部を置く、電気・情報工学の技術標準化機関です。IEEE 802.11は、IEEEが標準化した無線LANの規格です。

2.4GHz と5GHz

無線LANの規格のIEEE 802.11では、2.4GHz と5GHzの周波数帯の電波を利用します。

ITパスポート試験では、2.4GHzと5GHzの次の特徴について問われます。

2.4GHz5GHz
長所障害物に強く
遠くまで届きやすい
電波干渉がない
通信速度が速い
短所電波干渉がある障害物に弱い
[参考]
規格
IEEE802.11b
IEEE802.11g
IEEE802.11n
IEEE802.11a
IEEE802.11n
IEEE802.11ac

2.4GHzの電波は、障害物に強く遠くまで届きやすいです。しかし、 家電やBluetooth と同じ周波数帯 のため、電波干渉が起きる場合があります。

「2.4 GHzの電波は、家電製品と同じ周波数帯」のポイントは頻出なので抑えておきましょう。

一方、5GHzの電波は、2.4 GHzと比較すると電波干渉がなく速度が速いですが、 障害物に弱いという短所があります。

インフラストラクチャーモード/アドホックモード

無線LANのIEEE 802.11には、インフラストラクチャーモードアドホックモードの2つのモードがあります。

・インフラストラクチャーモード無線 AP を介して通信を行うモード
・アドホックモード無線APを介さず、端末自体が直接通信を行うモード

例えば、 PC とプリンタが無線 AP を介して通信し、PCがプリンタに印刷要求するのは、インフラストラクチャーモードを利用しています。

また、アドホックモードでは、携帯ゲーム機同士が直接的に無線通信を行い、複数人でプレイする通信です。

Wi-Fi(ワイファイ)

Wi-Fiとは、異なるメーカの端末がIEEE802.11による相互接続を保証するブランド名です。

Wi-Fi Direct

Wi-Fi Directとは、IEEE802.11のアドホックモードを改良した通信規格のことです。

スマートフォンやパソコンを直接、プリンタに接続し、印刷要求をすることもできます。

メッシュWi-Fi

メッシュWi-Fiとは、複数の無線AP(親機と複数の子機)を利用することで、通信距離を長く、障害物を回避するWi-Fiです。

スポンサーリンク

【まとめ】無線LANの構成要素

それでは最後におさらいをしておきましょう!

用語説明
無線AP
(アクセスポイント)
電波を送受信する装置
ESSID無線LANのネットワーク(無線AP)を識別する文字列
IEEE802.11無線LANの規格
インフラストラクチャーモード無線APを介して通信
アドホックモード端末が直接通信
Wi-FiIEEE 802.11の相互通信を保証するブランド名
Wi-Fi Direct端末が直接通信するアドホックモードを改良した通信規格
メッシュWi-Fi複数の無線APを利用し、通信距離を長く、障害物を回避するWi-Fi

コメント

タイトルとURLをコピーしました