こんな疑問を解決できる記事を書きました。
実は、ITパスポート試験のシラバス(=試験範囲)の改訂の直後の受験では、過去問題の勉強では不足してしまう危険性があるので注意が必要です。
1.シラバスの具体的な変更点の確認の仕方
2.シラバスの追加用語の出題傾向
3.シラバスの具体的な勉強方法
この記事を読めば、最新シラバスのITパスポート試験の対策について理解できますよ!
「確実にITパスポート試験の合格をつかみたい!」という方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
最新シラバスの勉強方法は?
2022年3月現在、ITパスポート試験のシラバス(=試験範囲)の改訂状況は次のようになっています。
受験時期 | シラバスver | 改訂内容 |
---|---|---|
2019年4月 ~2021年3月 | 4.0/4.1 | ・AI、ビッグデータ、IoTに関する技術動向への対応 ・追加140用語 |
2021年4月 ~2022年3月 | 5.0 | ・AI、DXに関する技術動向への対応 ・追加286用語 |
2022年4月~ | 6.0 | ・高校科目 情報Ⅰへの対応 ・追加160用語 ・プログラミング的思考力を問う問題 |
ITパスポート試験のシラバスが改訂時には、主に、出題用語が追加になります。
したがって、最新シラバスへの変更直後に受験する場合、過去問題の勉強のみではなく、追加用語の知識を関する準備が重要です。
なぜなら、追加された用語に関する出題は、過去問題への反映にタイムラグが生じるためです。つまり、過去問題の演習のみでは、追加用語に関する知識が不足してしまう可能性があります。
したがい、この記事では、特に「最新シラバスの追加用語の勉強法」に関して、次の3ステップで丁寧に解説をしていきます。
STEP1:追加用語を確認しよう!
STEP2:追加用語の出題傾向を把握しよう!
STEP3:追加用語の意味を抑えよう!
シラバスの改訂の詳細な内容に関しては、下記の記事にまとめていますので、参考にしてください。
STEP1:シラバスで追加用語を確認しよう!
まずは、ITパスポート試験の公式ウェブサイトもしくは、IPAの公式ウェブサイトで公開されている受験時期のシラバスで追加用語を確認しておきましょう。
具体的には、ITパスポート試験の試験内容・出題範囲のページで「ITパスポート試験シラバス(Ver.×.×)(変更箇所表示版)」のリンク先のファイルで確認できます。
以下の画像が実際のシラバスになりますが、追加用語は四角で囲まれた赤文字が該当します。
追加用語を把握しておくとともに、これまでの勉強で「追加用語の意味がどの程度分かるか?」をざっと確認し、現状を把握しておくことも重要です。
STEP2:追加用語の出題傾向を把握しよう!
最新シラバスの追加用語の出題傾向としては、次の2点です。
・出題傾向②:出題数は4~16問程度(全100問中)
出題傾向①:難易度は低め
最新シラバスの追加用語に関する問題の難易度は低めに設定される傾向があります。
具体的に、シラバス5.0で追加された「ニューラルネットワーク」という用語に関しての出題を確認してみましょう。
問 人間の脳神経の仕組みをモデルにして,コンピュータプログラムで模したものを表す用語はどれか。
ア:ソーシャルネットワーク
イ:デジタルトランスフォーメーション
ウ:ニューラルネットワーク
エ:ブレーンストーミング
出典:令和3年度ITパスポート試験公開問題 問3
このように、用語に対する意味を回答する(もしくは意味から用語を回答する)形式の問題が中心であり、複雑な問題は少ないです。難易度はそこまで高くない傾向になります。
したがい、シラバスの追加用語の意味をしっかりと抑え、試験に臨むことが重要になってきます。
出題傾向②:出題数は5~7問程度(全100問中)
最新シラバスの追加用語に関する出題数は、全100問中4~16問程度になっています。
出題数にばらつきがあるのは、シラバスの改訂後の経過期間が長いほど、出題数が増加する傾向があるためです。
具体的に、各過去問題で確認した出題数は次のようになっています。
[平成31年4月~シラバス4.0]
平成31年春期 :計8問
令和元年秋期 :計16問
令和2年秋期 :計13問
・シラバス5.0追加用語の出題数
[令和3年4月~シラバス5.0]
・シラバス5.0追加用語の出題数
令和3年秋期 :計4問
※2022年3月26日現在本サイト調べ
以下は、出題された追加用語です。ご参考にしてください。
計8問
問15:リーン生産方式
問19:RPA
問24:不正指令電磁的記録に関する罪(ウィルス作成罪)
問46:チャットボット
問65:不正のトライアングル
問69:ドライブバイダウンロード
問73:5G
問86:LPWA
計16問
問17:イノベーションのジレンマ
問18:FinTech
問19:ハッカソン
問21:ディープラーニング
問23:データサイエンティスト
問25:サイバーセキュリティ経営ガイドライン
問30:デザイン思考
問33:RPA
問40:スクラム
問43:チャットボット
問54:チャットボット
問55:DevOps
問59:ブロックチェーン
問61:組織における内部不正防止ガイドライン
問71:エッジコンピューティング
問81:LPWA
計13問
問3 :ダーウィンの海
問4 :ディープラーニング
問19:ニューラルネットワーク
問28:PoC
問29:RPA
問31:シェアリングエコノミー
問35:ハッカソン
問46:DevOps
問49:チャットボット
問70:LPWA
問76:MDM
問98:BLE
問99:アクチュエータ
計4問
問3 :ニューラルネットワーク
問25:暗号資産
問61:PCIDSS
問79:SECURITY ACTION
最新シラバスに改訂後の試験でも、追加用語に関する問題は、ある程度の出題数があります。しかし、「難易度は低め」なので、対策をすれば逆に得点源になるでしょう。
STEP3:追加用語の意味を抑えよう!
繰り返しになりますが、シラバスの追加用語に関しては、「過去問に反映されるまで時間がかかること」と「難易度は低めだが、出題数はある程度」なので、追加用語の意味を入念に準備し、抑えておきましょう。
したがって、受験するシラバスのverに対応した参考書で対策をすることが重要です。公式サイトで受験時期のシラバスは忘れずにチェックしましょう。
ただし、参考書も新しいシラバスへの反映に時間がかかるもしくは、追加用語だけを重点的に勉強し辛いなどがあるので注意しましょう。
本サイトでも各シラバスの追加用語一覧を用意しています。一覧表にし、検索機能もあるので利用しやすいかと思います。受験するシラバスを確認の上、是非活用してください。
【まとめ】最新シラバスの追加用語はしっかりと抑えよう!
それでは最後におさらいをしておきましょう。
STEP1:追加用語を確認しよう!
・ITパスポート試験の公式ウェブサイト or IPAの公式ウェブサイトの変更表示版シラバスで確認
STEP2:追加用語の出題傾向を把握しよう!
・出題傾向①:難易度は低め
・出題傾向②:出題数は4~16問程度(全100問中)
STEP3:追加用語の意味を抑えよう!
・本サイトのシラバス追加用語一覧も活用
シラバス6.0追加用語一覧(2022年4月~受験)
シラバス5.0追加用語一覧(~2022年3月まで受験)
シラバス4.0追加用語一覧
繰り返しになりますが、シラバス更新直後の受験の場合、参考書・過去問題の勉強にあわせ、追加用語に関する知識が重要です。
合格までの最後の一踏ん張り、もう少しです!皆さんの最後まで徹底した頑張りが報われることを心からお祈りしています。
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