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60-08.移動体通信(テザリング/ハンドオーバ/ローミング)

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移動体通信(テザリング、ハンドオーバ、ローミング) ITパスポート試験 教材
●このページで解説する内容
・テザリング:端末の通信回線を利用し、他の端末をインターネット接続する機能
・ハンドオーバ:端末が移動した際、通信する基地局を切り替える動作
・ローミング:移動体通信事業者のサービス提供範囲外の基地局と通信する技術
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テザリング/ハンドオーバ/ローミング

移動体通信の技術として、「テザリング」「ハンドオーバ」「ローミング」について解説します。

テザリング

テザリングとは、スマートフォンなどの端末をモバイルルーターのように利用し、他の端末をインターネット接続する機能です。また、テザリング(tethering)は、英語で「つなぐこと」を意味し、端末と他の端末を「つなぎ」、インターネットへ接続することを表します。

例えば、「インターネット接続されていないノートPC」と「インターネット接続されたスマートフォン」を考えます。テザリングでは、この2つをWi-Fi、Bluetooth、USBなどでつなぎます。ノートPCは、スマートフォンの通信回線を利用し、インターネットの通信が可能になります。

iPhoneの場合、実際のテザリング手順は、下記の参考リンクで説明されています。

このように、端末の通信回線を利用し、他の端末をインターネット接続する技術がテザリングになります。

ハンドオーバ

ハンドオーバとは、端末が移動した際、通信する基地局を切り替える動作です。ここで、ハンドオーバ(handover)は、英語で「手渡す」の意味です。つまり、端末の通信を基地局から他の基地局に渡すことを表しています。

基地局のカバー範囲は、半径数百mから十数キロメートルです。したがい、端末がカバー範囲を超える場合、通信する基地局を切り替える動作のハンドオーバが必要になります。

ローミング

ローミングとは、契約しているMNO(移動体通信事業者)のサービス提供範囲外の基地局と通信する技術です。ローミング(roaming)は、「(あてもなく)歩きまわること」を意味し、利用者の端末がサービス提供外のエリアを放浪していることを表現しています。

具体的には、日本のMNO(移動体通信事業者:NTT docomo、au、SoftBankなど)は国外に基地局がありません。しかし、利用者はローミングにより、国外の事業者が保有する基地局と通信し、サービスを利用することが可能です。

補足ですが、国外でのローミングのことを特に、国際ローミングと呼びます。

また、国内のMNO(移動体通信事業者)とMVNO(仮想移動体事業者)間でもローミングは行われています。例えば、楽天モバイルは、KDDIの基地局を利用したローミングにより、利用者にサービスを提供しています。

このように、国内外問わずサービス提供範囲外で、他事業者の基地局と通信する技術がローミングです。

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【まとめ】移動体通信(テザリング/ハンドオーバ/ローミング)

それでは最後におさらいをしておきましょう!

用語説明
テザリング端末の通信回線を利用し、他の端末をインターネット接続する技術
ハンドオーバ端末が移動した際、通信する基地局を切り替える動作
ローミング移動体通信事業者のサービス提供範囲外の基地局と通信する技術

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