●このページで解説する内容
・関数:あらかじめ定義された計算式
・引数:関数の入力
・戻り値:関数の計算結果(出力)
・代表的な関数
・関数:あらかじめ定義された計算式
・引数:関数の入力
・戻り値:関数の計算結果(出力)
・代表的な関数
表計算ソフトの関数/引数/戻り値とは?
表計算ソフトでは、あらかじめ定義された計算式である関数を利用することができます。
このとき、関数の入力を引数(ひきすう)、出力を戻り値といいます。
具体的に、商品A~Cの定価の合計を求めてみましょう。
まず、関数を使わない場合、次のような計算になります。
=B2+ B3 +B4
商品A~Cの定価の合計は、3つの定価の足し算になります。しかし、商品が多い場合には、1つずつ足していく計算は現実的ではありません。
このとき、合計の関数を利用すると次のように記述できます。
=合計(B2:B4)
この計算式の関数、引数、戻り値を確認します。
・関数 合計()
・引数(入力)B2:B4
・戻り値 26,000
・引数(入力)B2:B4
・戻り値 26,000
引数の「B2:B4」は、「B2」~「B4」セルの範囲の参照を意味します。
「=合計(B2:B4)」では、合計の関数に引数の「B2:B4」を入力し、戻り値として、「26,000」が出力されます。
表計算ソフトの代表的な関数
表計算ソフトの代表的な関数は、次の表になります。
関数 | 関数・引数(具体例) | 説明 |
---|---|---|
合計 | 合計(A1:A10) | A1~A10セルの合計を求める |
平均 | 平均(A1:A10) | A1~A10セルの平均を求める |
最大 | 最大(A1:A10) | A1~A10セル中の最大値を返す |
最小 | 最小(A1:A10) | A1~A10セル中の最小値を返す |
整数部 | 整数部(A1) | A1セルの整数部を返す 例.整数部(1.5)→1 |
剰余 | 剰余(A1,B1) | A1セル÷B1セルの余りを返す 例.剰余(9,4)→1 ※9÷4=2 余り1 |
個数 | 個数(A1:A10) | A1~A10セルで空白でないセルの個数を返す |
条件付き個数 | 条件付き個数(A1:A10,条件) | A1~A10セルで条件を満たす小さいセルの個数を返す 例.条件付き個数(A1:A10,>5)5より大きいセルの個数 |
論理積 | 論理積(条件1,条件2,・・・) | 全ての条件を満たす場合『true』、 条件を1つ満たさない場合は『false』を返す |
論理和 | 論理和(条件1,条件2,・・・) | 条件を1つ満たす場合『true』、 すべての条件を満たさない場合『false』を返す |
IF | IF(条件、戻り値1、戻り値2) | 条件を満たす場合、『戻り値1』、 条件を満たさない場合、『戻り値2』を返す |
全て覚える必要はありませんが、ITパスポート試験では、IFの関数が頻出な傾向です。
【まとめ】表計算ソフト(関数)
それでは最後に確認をしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
関数 | 表計算ソフトであらかじめ定義された計算式 |
引数 | 関数の入力 |
戻り値 | 関数の計算結果(出力) |
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