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【合格率で検証】工事担任者のムダのない受験順序3パターン

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工事担任者

どうも!資格アナリストのぽん之助と申します。

さて、今回は工事担任者 試験の合格率についてです。

合格率は試験資格の難易度を表現するだけではないことを知ってますでしょうか?

資格を取得するための戦略を立てることにも合格率は活用できるのです。

もちろん、難易度を知るうえでも大事であることは間違いないです。しかしながら、合格率が低いということで、受験を躊躇してしまったり、合格を諦めてしまうというのは非常にもったいないですよね?

なので、工事担任者の合格率を分析することで見えてくる、工事担任者 総合種を合格し取得するまでの賢い戦略についてご説明させていただきます。

丁寧に解説させていただきますので、ご参考にしていただけると嬉しいです。読んでいただければ、賢く効率的に自分をステップアップさせる方法が分かりますよ!

工事担任者について知りたい方は、次の記事を先に読むことがおすすめです。

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工事担任者の合格率分析の結果

グラフは、工事担任者 AIDDの試験3年間(試験6回分)の合格率平均を表しています。

工事担任者 AIDDともに2種の合格率が明らかに低いですね。

通常は、難易度の順に合格率が下がっていくことが想定されます。傾向からいえば、第1種より高い合格率で30%程度はあってもよい気がしませんか?

念のため、試験回毎の合格率の傾向も見ておきましょう。やはり、第2種の合格率が低いことは傾向として正しいようですね。

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AI・DD総合種 取得までおすすめ 「3つ」の 受験順序

先述した合格率等の分析結果から、工事担任者 総合種までを目指す場合のおすすめな受験順序(ルート)を3つ紹介します。

すべてのルートで第2種を受けないという選択肢を取っています。

工事担任者第1種や総合種を取るときに、第2種を取得しなくてよい?のかと心配する方もいるので、念のため補足しておきます。

工事担任者資格は第3種、第2種に合格していなくても、上位の第1種や総合種を受けることも、取得することも可能です。

最終的に工事担任者 AI・DD総合種を目指すのであれば、第2種を飛ばしても資格試験ルール上は問題ないです。むしろ、第2種は受けない方がよいとまで考えています。理由は後述します。

(1)堅実合格ルート(第3種で基礎を抑えてから目指す)

電気や通信の分野をこれまで学んでいない人におすすめです。

AIもDDも第3種で基礎を抑えた上で、第1種、総合種を目指します。

AI、DDのどちらを先に完成させるかは、自分の業務に照らし合わせて判断するとよいです。

ポイントは第3種を合格した後、第1種の勉強がしやすくなることです。AI、DDのいづれかを合格すると、もう一方の第3種、第1種の受験で科目免除も可能です。

・第3種:「基礎」、「法規」免除 → 「技術および理論」のみ受験
・第1種:「基礎」免除 → 「技術および理論」,「法規」受験

AI、DDの第1種を両方取得した後は、申請で工事担任者 AI・DD総合種を取得できます。

(2)安定合格ルート(AIとDDの第1種で分けて勉強)

電気通信設備の工事に関する知識があり、確実に業務に必要な方におすすめします。

AI、DD第1種のいづれかを合格したら、もう一方は基礎科目を免除することができます。堅実合格ルートと同様、工事担任者 DD・AI総合種は申請のみになります。

僕も安定ルートで工事担任者 DD・AI総合種を取得しました。
ちなみに、DD第1種を先に受験しましたよ。

(3)最速合格ルート(AI・DD総合種で一発勝負)

専門知識に自信がある方は一発勝負してしまいましょう!

工事担任者の中では、総合種が最も難易度高い(試験範囲広く、出題数が多い)です。

過去問題集を中心にしっかり対策すれば、合格可能な試験ではあるので、ご心配なく。

1回の試験で合格してしまえば、お金と時間を効率化でき、次のステップに進むこともできますね。

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工事担任者 第2種を受けない理由

ここからは、先ほどご紹介した3つの受験順序のすべてにおいて、「工事担任者 第2種」を受けない理由について解説していきます。

「理由なんていいよ」という方は、ここまででOKです。

ちなみに、勉強方法については以前の記事でまとめていますので、ぜひご参考にしてください。

それでは、理由を一つ一つ説明していきます。

理由1.受験者数が少ないので教材がない
理由2.中途半端な資格である
理由3.他区分への統合が検討されている

理由1.受験者数が少なく、教材がない

第2種の教材の少なさは勉強の難易度を押し上げる。

受験者数が工事担任者 DD、AIともに第2種が明らかに受験者数が少ないです。毎回200人程度しか受けない試験なんですね。

受験者が少ないと合格率も低くなることがあります。その理由は、情報が少なくなるので、勉強に影響するためです。

具体的には、受験者が少ないと教材(問題・参考書)が売れないので、出版社は販売に消極的になります。出版社もビジネスなので、市場が大きいところに注力するというのは当たり前といえば当たり前ですね。

工事担任者の書籍の定番は「リックテレコム社」です。

リックテレコム社 の書籍一覧を見てもらえればわかりますが、第2種に関するものは、AI第1種の内容と一緒になった参考書1冊のみです。DDに関しては販売さえていません

そうなると、日本データ通信協会が配布している過去問で勉強しなくてはいけません。解説がないので、勉強のハードルが格段に上がってしまうんですね。

理由2.中途半端な資格である

工事担任者は、第3種< 第2種 <第1種 の順で対応できる工事規模が大きくなります。

アナログ電話回線設備
(端末設備等に収容される回線数)
ISDN回線設備
(端末設備等に収容される回線数)
端末設備の例
AI第1種制限なし制限なし中・大型PBX
第2種50回線以下
(内線:200回線以下)
50回線以下
(毎秒64kbit換算)
小型PBX
第3種1回線1回線電話機
FAX
ISDN端末

デジタルデータ回線設備
(接続点の入出力速度)
インターネット接続
(接続点の入出力速度)
端末設備の例
DD第1種制限なし制限なし中・大型IP‐PBX
第2種毎秒100Mbit以下毎秒1Gbit以下小型IP-PBX
ルーター
第3種×毎秒1Gbit以下ルーター
(家庭・SOHO程度)
IP電話

第3種は工事担任者のエントリ資格の位置づけとしては価値があります。

第1種はすべての工事を対応できるため重宝されます。

それに対して、第2種で工事可能な範囲に制限があり、業務上は中途半端な価値になりやすいです。

確実に第2種の範囲の業務にしかないなど、明確な理由がない限りは必要ないと考えてます。

第2種が範囲の業務場合でも、合格率の高い第1種を取ってしまうのでもよいですね。

理由3.他区分への統合が検討されている。

令和元年6月9日の総務省 第49回IPネットワーク設備委員会での議題として、工事担任者 第2種の他区分(第1種、第3種)への統合が上がっています。

理由として、先に説明した受験者数の少なさも要因となっています。

・資格区分別の受験者数の推移等を踏まえ、受験者の理解度向上等の観点から、AI第二種及びDD第二種の他区分への統合を含め、資格区分を見直す
・ 有資格者に求められる知識・能力を整理したスキル標準の整備及び工事担任者の資格区分(「AI、DD」) についてわかりやすい名称への変更を検討する

このように総務省すらも対応に追われていることからも、合格率の低い第2種を真面目に受ける必要があまりないのです。

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まとめ

今回は工事担任者を合格率、受験者数の観点から工事担任者の資格を分析しました。

分析結果から第2種を飛ばした3つの取得ルートから選んでいただくことをおすすめしました。

合格率が低くて、試験の受験に躊躇したり、合格をあきらめることはもったいないです。ですが、戦略的に撤退し、代替案を実行することは試験に限らず大事なのでは?という思いも込めてお伝えしました。

皆さんが無理せず効率よく、ステップアップするためのご参考になれば幸いです。

健闘を祈ります!
ではッ

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