●このページで解説する内容
・通信プロトコル:異なる環境のコンピュータ同士が通信するためのルール
・TCP/IP:インターネットで標準的に利用される通信プロトコルの体系
・ポート番号:通信プロトコルの情報の出入り口を示す数字
・通信プロトコル:異なる環境のコンピュータ同士が通信するためのルール
・TCP/IP:インターネットで標準的に利用される通信プロトコルの体系
・ポート番号:通信プロトコルの情報の出入り口を示す数字
通信プロトコルとは?
通信プロトコルとは、異なる環境のコンピュータ同士が通信するためのルールです。
コンピュータを人に置き換え、通信プロトコルを考えてみます。例えば、Aさんは日本語で話し、Bさんは韓国語で会話を試みたとしましょう。
互いの言語を理解できる場合を除き、AさんとBさんは意思疎通ができません。このとき、2人が「国際公用語の英語で話す」というルールを設定すれば、会話が可能です。
コンピュータも同様に、異なる環境のコンピュータ同士がやり取り(通信)できるようルールを定める必要があります。
この通信するための共通ルールが通信プロトコルです。
TCP/IP
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)とは、インターネットで標準的に利用される通信プロトコルの体系です。
TCP/IPには、次の表のような通信プロトコルが含まれています。
プロトコル | 概要 |
---|---|
HTTP | WebサーバとWebクライアント(ブラウザ)間でデータを送受信するプロトコル ※Hyper Text Transfer Protocol |
HTTPS | HTTPの通信をSSL/TLSで暗号化し、データを送受信 ※HTTP over SSL/TLS |
SSL | データの暗号化プロトコル ※Secure Sockets Layer |
TLS | データ暗号化プロトコル(SSLの後継) ※Transport Layer Security |
FTP | サーバ側で利用者認証(アカウント名・パスワード)し、ファイルを転送 ※File Transfer Protocol |
SMTP | メールの送信プロトコル ※Simple Mail Transfer Protocol |
POP [ポップ] | メール受信プロトコル メール受信時にクライアント側にメールをダウンロードする ※Post Office Protocol |
IMAP [アイマップ] | メールの受信プロトコル メールサーバに保管したままなので、複数のPCからメールを確認できる ※Internet Message Access Protocol |
NTP | ネットワークを通じて、時刻の情報を送受信するプロトコル ※Network Time Protocol |
DHCP | PCなどの端末へIPアドレスを自動的に割り当てるプロトコル ※Dynamic Host Configuration Protocol |
各プロトコルの詳細は、「59-02.各種通信プロトコル」で解説をしますので、ここで覚える必要はありません。
ポート番号
各通信プロトコルには、ポート番号という数字が割り当てられます。ポート番号は、通信プロトコルでの情報の出入り口(ポート)を示す数字です。
例えば、HTTP(Web通信のプロトコル)は「ポート番号:80」、POP(メール受信のプロトコル)は「ポート番号:110」でやりとりすると決まっています。
実際、主なプロトコルには、次の表のポート番号が割り振られています。
プロトコル名 | ポート番号 |
---|---|
HTTP | 80 |
HTTPS | 443 |
FTP | 20/21 |
SMTP | 25 |
POP | 110 |
IMAP | 143 |
NTP | 123(UDP) |
DHCP | 67/68(UDP) |
このように各通信プロトコルでのやり取りの出入り口を示す数字がポート番号です。
【まとめ】通信プロトコル(TCP/IP)とポート番号
それでは最後におさらいをしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
通信プロトコル | 異なる環境のコンピュータ同士が通信するためのルール |
TCP/IP | インターネットで標準利用される通信プロトコルの体系 ※Transmission Control Protocol / Internet Protocol |
ポート番号 | 通信プロトコルでの情報の出入り口を示す数字 |
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