・パス指定:目的のファイルへの経路を示すこと
・絶対パス:ルートディレクトリからの目的のファイルへの経路
・相対パス:カレントディレクトリから目的のファイルへの経路
パス指定とは?
パス指定とは、目的のファイルがどこにあるのかを示すことで、絶対パスと相対パスの2つの示し方があります。
・絶対パス:ルートディレクトリからの目的のファイルへの経路
・相対パス:カレントディレクトリから目的のファイルへの経路
絶対パスとは?
絶対パスとは、ルートディレクトリ(ディレクトリ構造の一番上のディレクトリ)から目的のファイルまでの経路を示すパス指定です。
上の図のように、「/(ルートディレクトリ)」→「関西」→「兵庫」→「神戸.txt」の経路が絶対パスになります。
このとき絶対パスは、「/関西/兵庫/神戸.txt」と表記します。
一番左の「/(スラッシュ)」はルートディレクトリを表しています。それ以外の「/」は、ディレクトリ、ファイルの区切りを示します。
相対パスとは?
相対パスは、カレントディレクトリ(現在の操作対象のディレクトリ)から目的のファイルへの経路を示すパス指定です。
カレントディレクトリが「関西」ディレクトリの場合、「関西」→「兵庫」→「神戸.txt」への経路が相対パスです。
相対パスは、「./兵庫/神戸.txt」もしくは「兵庫/神戸.txt」と表記します。
このとき、「./兵庫/神戸.txt」の「.(ドット)」はカレントディレクトリを表しています。また、「./」は省略可能なため、「兵庫/神戸.txt」と表記することもできます。
特殊な相対パス
カレントディレクトが「大阪」の場合
カレントディレクトリが「大阪」の場合における相対パスを考えます。
この場合、「大阪」→「関西」→「兵庫」→「神戸.txt」の経路が相対パスですが、「大阪」から「関西」の1つ上がる経路が含まれます。
この場合の相対パスは、「../兵庫/神戸.txt」と表記します。
「..(ドットドット)」はカレントディレクトから「1つ上にあがる」を意味します。
カレントディレクトが「東京」の場合
「東京」がカレントディレクトリの場合について、相対パスを考えます。
この場合、「東京」→「関東」→「/(ルートディレクトリ)」→「関西」→「兵庫」→「神戸.txt」が相対パスです。「東京」→「関東」→「/(ルートディレクトリ)」は2つ上がる経路です。
この場合の相対パスは、「../../関西/兵庫/神戸.txt」と記述します。
1つ目の「..」が「東京」から「関東」のディレクトリへ1つ上がる経路の意味です。さらに、2つ目の「..」は「関東」から「/(ルートディレクトリ)」に1つ上にいく経路を示します。
カレントディレクトリから2つ上がったのち、「関西」→「兵庫」→「神戸.txt」 の経路なので「../../関西/兵庫/神戸.txt」の記述となります。
【まとめ】パス指定(絶対パス/相対パス)
それでは最後におさらいをしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
パス指定 | 目的のファイルがどこにあるかを示すこと |
絶対パス | ルートディレクトリから目的のファイルまでの経路 表記: /ディレクトリ/ファイル |
相対パス | カレントディレクトリから目的のファイルまでの経路 表記(下): ./ディレクトリ/ファイル もしくは ディレクトリ/ファイル 表記(上): ../ディレクトリ/ファイル |
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