このページでは、ファイルの入れ物であるディレクトリについて解説していきます。
・ディレクトリ:補助記憶装置のファイルの入れ物
・ルートディレクトリ:一番上のディレクトリ
・カレントディレクトリ:操作対象のディレクトリ
ディレクトリとは?
ディレクトリとは、補助記憶装置(HDDやSSD等)上でのファイルの入れ物です。補助記憶装置の詳細は下記の記事を参考にしてください。
ディレクトリは、ディレクトリの中に、更にディレクトリがあり、ファイルが格納されるツリー構造(木構造)をとります。

上の図のように「関西」ディレクトリの中に、「兵庫」ディレクトリがあり、その配下に「神戸.txt」ファイルが格納されるといった構造です。

また、Windowでは、上の図のようにエクスプローラーでディレクトリやファイルを確認できます。Windowsや macOS では、ディレクトリをフォルダと呼び、Unix、Linuxでは、ディレクトリと呼んでいます。
ルートディレクトリとは?
ディレクトリの構造のうち、一番上のディレクトリをルートディレクトリと呼びます。ルート(root)とは、「根」という意味です。最上位のディレクトリが「根」として、枝分かれしていくツリー構造のため、ルートディレクトリと呼ばれます。
ルートディレクトリは、「/(スラッシュ)」で表記をします。

上の図では、「関東」ディレクトリと「関西」ディレクトリの上位の「/」ディレクトリがルートディレクトリです。
Windowsの場合は、「C:(Cドライブ)」等のドライブが、ルートディレクトリに相当します。
カレントディレクトリとは?
カレントディレクトリとは、現時点での操作対象ディレクトリを指します。カレント(current)とは、「現在の」という意味です。したがい、カレントディレクトリで「現在のディレクトリ」を意味します。
カレントディレクトリは、「.(ドット)」で表記します。
また、カレントディレクトリでは、直下のディレクトリとファイルを確認できます。

「関西」ディレクトリがカレントディレクトリの場合、その直下の「大阪」と「兵庫」のディレクトリが確認できます。

Windowsのエクスプローラーも同様に、カレントディレクトリから「大阪」と「兵庫」のディレクトリが確認できると分かります。
【まとめ】ディレクトリ(ルートディレクトリ/カレントディレクトリ)
それでは最後におさらいをしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
ディレクトリ | 補助記憶装置上のファイルの入れ物で、ツリー構造をとる |
ルートディレクトリ | 1番上のディレクトリのこと、『/(スラッシュ)』で表記 |
カレントディレクトリ | 操作の対象となっているディレクトリのこと、『.(ドット)』で表記 |
コメント