VDI(デスクトップ仮想化)とは?
VDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化)とは、利用者(以下、クライアント)がネットワークを経由し、サーバ上の仮想マシンのデスクトップ環境を利用する技術です。
VDIは、仮想マシンのデスクトップの画面をクライアント端末へ転送することで実現しています。
コンピュータにログインした際、最初に現れる画面のこと
シンクライアントとは?
VDIでは、サーバ側の仮想マシンで大半の処理を実行します。アプリケーションやデータはサーバ側にあるためです。
したがって、クライアント端末は必要最小限の構成と機能のみで済みます。このようなクライアント端末をシンクライアントと呼びます。
シン(Thin)とは「薄い」という意味で、シンクライアントは、「最小限の機能のクライアント端末」を表しています。
VDI(デスクトップ仮想化)の特徴
業務においてVDIを利用する特徴として、次の3つがあります。
特徴①:セキュリティ向上
特徴②:コスト削減
特徴③:生産性向上
特徴①:セキュリティ向上
VDIの利用により、セキュリティ向上が期待できます。
クライアント端末にはデータを保存しないので、情報漏洩の防止となるためです。
特徴②:コスト削減
VDIは、コスト削減にもつながります。
理由としては、「クライアント端末がシンクライアントで済む」と「運用管理がサーバ側で済む」ためです。
従来は、各利用者へ通常のクライアント端末を用意する必要がありました。VDIでは安価なシンクライアントの導入で済むため、初期コスト(イニシャルコスト)削減になります。
また、VDIでは、クライアント端末の個別の運用管理が不要となり、運用コスト(ランニング)の削減が期待できます。
特徴③:生産性向上
VDIの利用によって、生産性向上にもつながります。
なぜなら、「場所を選ばず利用できる」「災害時も利用できる(事業継続)」ためです。
従来は、クライアント端末が設置されたオフィス等に行く必要がありましたが、VDIは、ネットワークにつながる環境でさえあれば、場所に限定されず利用が可能です。
また、万が一災害でオフィス等が被災したとしても利用が可能で事業継続の観点からも有利になります。
[補足]VDIのサービス
具体的なVDIのサービスとしては、「Microsoft VDI」「aws Amazon WorkSpaces」等があります。
【まとめ】VDI(仮想デスクトップ)/シンクライアント
それでは最後におさらいをしておきましょう!
用語 | 説明 |
---|---|
VDI | 利用者がネットワークを経由し、サーバ上の仮想マシンのデスクトップ環境を利用する技術 ※Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化 |
シンクライアント | 最小限の機能のみもつクライアント端末(利用者の端末) VDIでのクライアント端末が該当 |
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