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43-01.処理形態(集中処理/分散処理)

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集中処理、分散処理 ITパスポート試験 教材
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集中処理とは?

集中処理

集中処理は、1台のコンピュータで処理する形態です。したがって、処理用の高性能のコンピュータが必要になります。

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分散処理とは?

分散処理

一方、分散処理とは、複数のコンピュータで処理する形態です。

分散処理は、分散対象が『負荷』or『機能』という点と、対象の関係性である『水平(処理に順序性がなく、独立)』or『垂直(処理に順序性があり、従属)』により、3つの処理形態に分かれます。

分散処理(機能、負荷、水平、垂直)
●分散処理の形態
①水平負荷分散:順序性のない(独立)処理を負荷で分散
②水平機能分散:順序性のない(独立)処理機能で分散
③垂直機能分散:順序性のある処理を機能で分散
次の具体例を用いて説明をしていきます。
分散処理(水平負荷、水平機能、垂直機能)

①水平負荷分散

水平負荷分散処理

水平負荷分散は、独立した処理(順序性のない処理)を負荷で分散させる形態です。

具体例としては、3台のコンピュータに「メール」、「プリント」、「データ処理」の負荷を分散させることを考えます。

まず、「メール」、「プリント」、「データ処理」の処理の負荷を分散させているので、『負荷分散』となります。さらに、この3つの処理には順序性がなく、どの処理から始めても問題ないため、『水平』となります。

したがって、『水平負荷分散』ということが分かります。

②水平機能分散

水平負荷分散処理

水平機能分散は、独立した処理(順序性のない処理)を機能で分散させる形態です。

具体例としては、3台のコンピュータに「メール」、「プリント」、「データ処理」の機能を1台ずつ付与する形態です。

「メール」、「プリント」、「データ処理」の機能を1台ずつ割り当てているため、『機能分散』です。先ほど同様、これらの処理には順序性がないので、『水平』です。

したがって、『水平機能分散』になります。

③垂直機能分散

垂直機能分散処理

垂直機能分散とは、従属した処理(順序性のある処理)を機能で分散させる形態です。

具体的には、3台のコンピュータに「①データ収集」、「②データ分析」、「グラフ化」といった機能を1台ずつ付与する形態です。

「①データ収集」、「②データ分析」、「③グラフ化」の機能を1台ずつ割り当てているため、『機能分散』です。更に、この3つの処理は、「①データ収集→②データ分析→③グラフ化」の順序性があるため、『垂直』となります。

したがって、『垂直機能分散』になります。

[補足]垂直負荷分散

垂直負荷分散は、現実では存在しません。なぜなら、負荷は順序性を定義できないためです。

したがって、負荷分散は全て『水平負荷分散』になります。

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【まとめ】処理形態(集中処理/分散処理)

それでは最後におさらいをしましょう!

用語説明
集中処理1台のコンピュータで処理する形態
分散処理複数台のコンピュータで処理する形態
処理の対象と対象の関係性で3つに分かれる
水平負荷分散、水平機能分散、垂直機能分散
水平負荷分散順序性のない(独立)処理の負荷を分散
水平機能分散順序性のない(独立)処理を機能で分散
垂直機能分散順序性のある処理を機能で分散

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