こんな悩みを解決できる記事を書きました。
資格試験に落ちてしまったときの悲しい気持ちは痛いほどわかります。なぜなら、私もこれまでに何回も資格試験に落ちた経験があるからです。
しかし、落ち込む必要はありません!
「勉強する時間がない」「資格なんて必要ない」と言って、受験にすら至らないことの方が多い資格試験。
むしろ、自分で決断し、これまで勉強し、逃げずに受験したことを、まずは褒めてください。その努力は決して無駄ではないです。
この記事では、ITパスポート試験に落ちてしまったときに多い相談内容について回答し、皆さんの不安を解消します。
1.落ちてしまった方からの相談
2.具体的根拠を踏まえた相談への回答
「ITパスポート試験の不合格で前向きになれない方」に是非読んでほしい内容です。記事を読み終わったあとは、気持ちが楽になり、再受験に向けてまた一歩が進めますよ!
ITパスポート試験に落ちた!!5つの相談
ITパスポート試験に落ちてしまった方から相談のうち、5つの内容を取り上げて、具体的な根拠を交えて回答します。
・相談②:ITパスポート試験に1回で合格できないのはまずい?
・相談③:基本情報技術者試験の勉強もした方がよい?
・相談④:ITパスポート試験に落ちたことは会社や学校にばれる?
・相談⑤:ITパスポート試験はいつから再受験できる?
相談①:IT系に向いていない?
ITパスポート試験に落ちてしまったことは、あなたがIT系に適正がないということでは決してありません。
なぜなら、ITパスポート試験が「IT系の適正」を測る試験として設計されていないためです。
具体的には、ITパスポート試験は、「すべての社会人」と「これから社会人となる学生」に必要な「ITに関する基礎的な知識を身に着けること」を目的としています。
ITとひと言で言っても、必要な能力はさまざまです。適正を測るのであれば、論理的思考力や構造化能力など、多様な切り口が必要になってきます。
したがい、「ITパスポート試験に不合格」=「IT系に向いていない」と単純には結論づけることはできません。
勉強し始めたばかりで「IT系に向いていないのではないか?」と悩んでしまう気持ちもわかります。しかし、「得意になるために必要な期間」と考え、着実な勉強を積み上げていくことが大切です。
相談②:1回で合格できないのはまずい?
ITパスポート試験は、1回の受験で簡単に合格できる試験ではないので、気にする必要はありません。
理由として、ITパスポート試験の合格率をみてみましょう。
全体での合格率は約50%です。つまり、受験者の2人にひとりが不合格になってしまう試験です。受験回数でいえば、2回に1回は不合格です。さらに、学生(専門学校・高校)であれば、30%程度にも満たない合格率しかありません。
初学者の方や資格試験の受験に慣れていない方にとっては、合格には乗り越えるべき壁が存在していることは確かです。
したがって、1回の受験で合格できないのは、数字的にもある程度当たり前と分かるかと思います。あまり気を落とさずに再受験に向け準備することが重要です。
相談③:基本情報技術者試験の勉強もした方がよい?
ITパスポート試験を合格のために、基本情報技術者試験の勉強をする必要はないと考えています。
また、基本情報技術者試験の合格が最終的な目標の場合であっても、2つの試験の勉強を並行して進めることはおすすめしません。
なぜなら、「ITパスポート試験」と「基本情報技術者試験」の合格に必要な知識レベルが完全には一致しないためです。
つまり、基本情報技術者試験は、ITパスポート試験よりも出題難易度が高いので、問われる内容は深くなり、その勉強に時間をとられてしまいます。
具体的に、ITパスポート試験と基本情報処理技術者試験の出題された「HDD(ハードディスク)のミラーリング」に関する問題をみてみましょう。
ミラーリングとは、2台のHDDに同じデータを書き込み、1台が故障しても、片方のHDDからデータを読み出すことができる仕組みのこと。
RAID(レイド)という技術を用いており、ミラーリングはRAID1という方式にあたる。
まずは、ITパスポート試験での出題です。
問.サーバに2台のHDDを接続しているとき,HDDの故障がどちらか片方だけであれば運用が続けられるようにしたい。使用する構成として,適切なものはどれか。
出典:平成30年春期 ITパスポート試験 問94
ア:ストライピング
イ:データマイニング
ウ:テザリング
エ:ミラーリング
次に、基本情報技術者試験での出題です。
問.RAIDの分類において,ミラーリングを用いることで信頼性を高め,障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか。
出典:令和元年秋期 基本情報技術者試験 午前 問15
ア:RAID1
イ:RAID2
ウ:RAID3
エ:RAID4
今回の出題例では、ITパスポート試験は浅く、基本情報処理技術者試験はより深く問われていることがわかります。
・基本情報技術者試験:HDDが片方故障しても運用を継続⇒ミラーリング⇒RAID1
ITパスポート試験を合格するのであれば、「ミラーリング」という知識のレベルをより確実に理解していることの方が重要です。
このように、「ITパスポート試験」と「基本情報技術者試験」の合格に必要な知識レベルが異なるので、まずは、ITパスポート試験の勉強に集中しましょう。
ITパスポート試験に合格をしてから、基本情報技術者へステップアップする方が確実な成果につながるはずです。
相談④:ITパスポート試験に落ちたことは会社や学校にばれる?
結論からいうと、個人でITパスポート試験を受験した場合、自分で報告しない限り合否はばれません。
ただし、「会社や学校でバウチャーチケット購入による申込」の場合は、合否がばれてしまいます。
バウチャーチケットの購入者である会社や学校の方が、受験生の成績レポートを確認できるためです。
※バウチャーチケット:受験のため利用券のこと
2.成績情報等の提供について
■バウチャーチケットを使用して受験申込された方の成績情報等(受験番号、受験日、氏名、評価点※、合格証書番号※、正答率)をバウチャーチケット管理画面から参照、ダウンロードできます。
※評価点、合格証書番号はCSVダウンロードのみ■ バウチャーチケットを受験者へ渡されるときは、「バウチャーを使用して受験申込みを行った場合は、成績情報等をバウチャー購入者が参照できる」ことを十分ご説明ください。
「ばれる」or「ばれない」は自分ではコントロールできない要素です。「次こそは、ITパスポート試験に絶対に合格してやる!」という強い意気込みを持ちましょう!
不安⑤:ITパスポート試験はいつから再受験できる?
ITパスポート試験の再受験の申込は、「受験済み試験の受験日の翌日」から可能です。
したがって、自分のタイミングで柔軟に再受験のスケジュールを設定することができます。自信をもって合格できる準備が整ったら、再受験の日程も設定していきましょう!
まとめ:不安を解消し、ITパスポート試験の再受験の一歩を踏み出そう!
繰り返しになりますが、相談事項とその回答についておさらいをしておきましょう!
・相談①:IT(情報)系に向いていない?
→決して向いていないということではない!
理由:IT適正を測る試験ではないため
・相談②:ITパスポート試験に1回で合格できないのはまずい?
→まったく問題ない!
理由:合格率は50%程度、学生の場合は30%に満たない
・相談③:基本情報技術者試験の勉強もした方がよい?
→しないほうが良い!
理由:ITパスポート試験と問われる難易度が異なるため
・相談④:ITパスポート試験に落ちたことは会社や学校にばれる?
→個人受験の場合は「ばれない」
団体受験(バウチャーチケット購入)の場合は「ばれる」
理由: バウチャーチケット 購入者が成績レポートをが確認できるため
・相談⑤:ITパスポート試験はいつから再受験できる?
→受験の翌日から再受験の申込が可能
この記事によって、少しでも不安を解消し、前向きになっていただければ幸いです。再受験で合格をつかみとることを祈っています!
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