ぽん之助と申します。
前職の4年間でIT資格を20個以上合格し、ブラック企業からホワイト企業へ転職を成功しました。
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こんな疑問へ回答する記事になります。
結論から言うと、ITパスポート試験の配点は均等でない(1問10点でない)ため、何問以上が合格であるかを明言できません。
とはいえ、『自分の採点結果が合格圏内なのか?』が、気になると思います。
この記事では、『合格の目安となる正解数』をITパスポート試験の配点方式からご紹介します。
1.合格の目安となる正解数
2.正解数の算出に使った2つの前提
①配点対象の問題数
②IRT(項目応答理論)の配点
この記事を読めば、勉強に重要な具体的な数値目標を設定できます。『合格へのモチベーション維持をしたい!』という方には、ぜひ読んでもらいたいです。
合格の目安となる正解数は『64問』
ITパスポート試験で『合格の目安となる正解数』を紹介します。
64問以上/100問(正解率:64%以上)
・分野別評価点
ーストラテジ系
13問以上/35問(正解率:37%)
ーマネジメント系
8問以上/20問(正解率:40%)
ーテクノロジ系
16問以上/45問(正解率:35.6%)
この正解数設定の前提は、次の2点です。(詳細は後述します。)
2.IRT(項目応答理論)の配点方式であり、配点が公表されていない
実際に、ITパスポート試験の公式サイトでは、合格基準と採点方式(配点)を、次のように説明しています。
<合格基準>
参照:ITパスポート試験 試験内容・出題範囲
・総合評価点※
600点以上/1,000点
・分野別評価点※
ストラテジ系:300点以上/1,000点
マネジメント系:300点以上/1,000点
テクノロジ系:300点以上/1,000点
※総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
<採点方式>
IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づき、評価点を算出
『合格の目安となる正解数』配点方式の前提2つ
『合格の目安となる正解数』について、先述しました。合わせて、ITパスポート試験の配点特徴を2点説明します。この内容が正解数の算出時の前提になります。
→前提①:8問をのぞいて計算
2.IRT(項目応答理論)の配点方式であり、配点が公表されていない
→前提②:配点を均等にした点数で仮定
根拠が気になる方は、これ以降の解説を読んでいただければと思います。
また、『合格圏内か実力を試したいという方』は、次の記事を参考に模擬試験を実施してみてください!
前提①:8問を除いて配点
ITパスポート試験で出題される全100問のうち、8問を除いた92問から『合格の目安となる正解数』を算出しました。
理由は、ITパスポート試験では、全100問出題されますが、そのうち92問のみ評価点となるためです。つまり、8問は正解しても配点の対象にはなりません。
ITパスポートの公式サイトを参照すると、配点される問題数を次のように説明しています。
・総合評価点(評価対象問題数)
参照:ITパスポート試験 試験内容・出題範囲
92問(出題数:100問)
・部分評価点 (評価対象問題数)
ーストラテジ系:32問(出題数:35問)
ーマネジメント系:18問(出題数:20問)
ーテクノロジ系:42問(出題数:45問)
残り8問は今後出題する問題を評価するために使用
しかし、8問がどの問題にあたるかは、公表されていません。したがって、合格圏かどうかを確認する際には、8問を最初から除く前提の指標が必要です。
前提②:配点を均等にした点数で仮定
『合格の目安となる正解数』では、満点を問題数で割り、均等にした値を配点に用います。
このように均等な配点とした理由を、IRT(項目応答性理論)を紹介し説明します。
IRTは、受験者の『実力』を『評価点』とする、公正な採点を目的としています。つまり、ITパスポート試験では、次のような実力以外の影響を排除しています。
・4択問題を勘で正解になった場合の運による影響
理論は統計学的になるので割愛しますが、問題の『難易度』と『正解、不正解のパターン』から評価点を推定しています。
具体的には、簡単な問題が不正解で、難しい問題が正解だった場合、確率的に起こらない事象として得点にならない(評価点に影響しない)ことが発生します。
ITパスポート試験は、この推定に必要なデータが公表されていないため、配点を正確に出すことはできません。
つまり、1問の配点(評価点への影響)がバラバラです。しかし、安定して正解率64%以上の場合(運や勘でない)は、配点を平均値として計算しても、大きな影響はないです。
【参考】IRT(項目応答理論)
・富士通ラーニングメディア
・項目反応理論に関する用語説明 Ver1.1
・共用試験事後評価解析委員会 試験信頼性向上専門部会
『合格の目安となる正解数』の算出
繰り返しになりますが、『合格の目安となる正解数』を以下のように紹介しました。
64問以上/100問(正解率:64%以上)
・分野別評価点
ーストラテジ系
13問以上/35問(正解率:37%)
ーマネジメント系
8問以上/20問(正解率:40%)
ーテクノロジ系
16問以上/45問(正解率:35.6%)
念のため、算出過程を示しておきます。前提は以下の条件になります。
前提②:配点を均等にした点数で仮定
・総合評価点
[(正解数-8)/(100-8)] ×1000点≧600点
正解数≧63.2問
したがって、64問以上/100問
・分野別評価点
ー ストラテジ系:
[(正解数-3)/(35-3)] ×1000点≧300点
正解数≧12.6問
したがって、13問以上/35問
ー マネジメント系:
[(正解数-2)/(20-2)] ×1000点≧300点
正解数≧7.4問
したがって、8問以上/20問
ー テクノロジ系:
[(正解数-3)/(45-3)] ×1000点≧300点
正解数≧15.6問
したがって、16問以上/45問
まとめ:安定して64問以上の正解を目指そう!
この記事でご紹介した、『合格の目安となる正解数』は1つのハードルになります。具体的な目標があることで、より勉強のやる気につながります。
最後に、内容をおさらいしておきましょう!
・総合評価点:64問以上
・分野別評価点
ーストラテジ系:13問以上
ーマネジメント系:8問以上
ーテクノロジ系:16問以上
○正解数算出の前提条件
・100問中、92問が配点対象
→前提①:8問を除いて計算
・IRT(項目応答理論)の採点方式であり、配点が公表されていない
→前提②:配点を均等にした点数で仮定
勉強をしていると、どうしても合格できるか不安になってしまいます。配点が分からないITパスポート試験であればなおのことだと思います。
『合格の目安となる正解数』 を用いて、自分の実力が合格圏内にいるか確認し、勉強のモチベーションを保っていきましょう!
この記事が、あなたの勉強の支えになればと願っています。
『模擬試験形式で勉強の成果を確認したい方』は、下記の記事もチェックしてみてくださいね!
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