どうも、ぽん之助と申します。
前職の4年間でIT資格を20個以上合格し、ホワイト企業へ転職を成功しました。
資格や勉強、転職、副業、キャリアアップについて情報を『ぽんぱす』で発信しています。
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こんな悩みを解決できる記事を書きました。
実は、この記事で紹介する『就職活動でITパスポートを有利に活用する方法』を意識すると、誰でも簡単にITパスポートが意味ある資格になります。
実際に、僕も就職活動で実践して、複数の企業から内定をもらえたからです。
1.ITパスポート意味がある『2つの活用事例』と『3つの理由』
2.『就職活動で有利になるための方法』と『成果アピールのテンプレート』を紹介
記事を読み終えると、『ITパスポート勉強しても意味がない?』と悩まなくなり、受験のやる気を高め、就職活動も有利になります。
『ITパスポートは意味がない』は本当か?
『ITパスポート取得には意味がない』は、少し誤った認識です。
日本の企業がITパスポートを就職活動や社内研修にとりいれている事実があります。
実際に、僕も就職活動の面接時に資格取得について質問され、複数社から内定をもらいました。
なので、この記事では『ITパスポートは意味がある』の立場で解説していきます。
企業がITパスポートを活用する2つの具体事例
ITパスポート取得に意味がある根拠として、企業が活用している具体的な事例を2つご紹介します。
・活用事例2:社内研修・社員教育
活用事例1:就職活動のエントリーシート
ITパスポート取得に意味がある根拠の1つは、企業がITパスポートを就職活動のエントリーシートに活用していることです。
つまり、企業はITパスポートを就活生の評価対象としています。
前述したとおり、僕も就職活動の面接時には、ITパスポートの取得について質問されています。
具体的には、次の企業がエントリーシートに活用していることを公表しています。
・株式会社アイネット
引用:ITパスポート試験 活用事例
・SCSK株式会社
・NECネッツエスアイ株式会社
・NTTコムウェア株式会社
・株式会社NTTデータ
・株式会社大塚商会
・オリックス生命保険株式会社
・キヤノンマーケティングジャパン株式会社
・共同印刷株式会社
・クボタシステム開発株式会社
・KDDI株式会社
・興和株式会社
・コネクシオ株式会社
・埼玉県警察
・株式会社トヨタシステムズ
・株式会社日本総研情報サービス
・日本電気株式会社
・パナソニック株式会社
・株式会社日立製作所・日立グループ9社
・株式会社PFU
・富士通株式会社
・三菱総研DCS株式会社
活用事例2:社内研修・社員教育
ITパスポート取得に意味がある根拠の2つめは、企業が社内研修・社員教育に活用していることです。
社会人は日々成長し、成果をあげる必要があります。そのため、企業もお金と時間を社員育成へ投資します。
実際に、僕が勤めている会社もITパスポートを社員教育の取得推奨資格とし、受験料と合格報酬金を支給しています。
数多くの企業が社内研修・社内教育にITパスポートを活用していると公表しています。具体的には以下のような企業です。
・社会医療法人愛仁会
引用:ITパスポート試験 活用事例
・株式会社アイネット
・株式会社朝日新聞社
・株式会社いとう
・au損害保険株式会社
・株式会社SBS情報システム
・NECキャピタルソリューション株式会社
・NTTコムウェア株式会社
・株式会社NTTドコモ
・遠州鉄道株式会社
・大阪信用金庫
・株式会社大塚商会
・株式会社大林組
・沖電気工業株式会社
・株式会社オリエントコーポレーション
・オリックス生命保険株式会社
・香川大学医学部附属病院(医療情報部)
・カシオ情報機器株式会社
・鹿島建設株式会社
・カブドットコム証券株式会社
(50音順で上から20社、以下省略)
具体的な活用として、カシオ情報機器株式会社では、ITパスポートを内定者教育の教材、全新入社員の受験、昇格要件に活用しています。
各種ITソリューションの提案を行う営業職の社員には、ITリテラシーが欠かせない。iパスは、ITだけでなく企業活動や会計、プロジェクトマネジメントなど、社会人として身に付けて欲しい基礎知識を幅広く習得できることから、内定者教育として取り入れている。入社後は、受験手数料会社負担で新入社員全員にiパスを受験させているほか、若手既存社員についても社内の昇格要件資格として取得を義務付けている。
引用:ITパスポート試験 活用事例
企業がITパスポートを活用する3つの理由
就職活動で有利になるために、企業がITパスポートを経営活動に取り入れる理由を抑えましょう。
・活用する理由2:ITが常識の社会だから
・活用する理由3:ITの幅広い知識がつくから
ITパスポートを活用する理由1:資格が目に見える成果だから
企業が活用する理由は、ITパスポートを取得するという行為が、資格という目に見える成果になるためです。
なぜなら、社会人は成果を出すことが求められるからです。さらに成果は定量的かつ具体性があると、より評価につながります。
例えば、AさんとBさんが、『ITの基礎知識を身に着ける』という目標に対して、成果を次のように語ったとしましょう。
Bさん『ITの基礎知識について学び、ITパスポート取得したことで、業務に必要なレベルを身に着けました。』
Aさんより、Bさんが評価しやすいですよね。
学びの頑張りという抽象的な行為に対して、ITパスポート取得という具体的な成果があること。業務に必要なレベルといったあいまいな表現を、ITパスポートの定量的(明確な)知識レベルで表せるからです。
評価する側(企業、人事)も評価される側(就活生)にとっても、明確な指標となるため、資格取得には意味があります。
ITパスポートを活用する理由2:ITは常識の社会だから
ではなぜ、ITの資格を推奨するのでしょうか?その理由は、言わずもがな、ITなしではビジネスが成り立たないからです。
電話やメール、チャット、グループウェア、テレビ会議などで、仕事の情報を共有します。そのためには、PCやスマートフォン、タブレットを用いる必要もあります。これらすべて、ITです。
では、実際にこれらITが使えなくなった時に何がおこるのか、平成30年12月6日のソフトバンクの大規模な通信障害を例にあげましょう。4時間半の間、通信がとだえました。
・仕事相手や待ち合わせ相手と連絡がとれない
参考:ITMedia Mobile ソフトバンク通信障害の原因は「エリクソンの技術的ミス」 エリクソン・ジャパンが説明
・交通手段が調べられない
・荷物の集荷、再配達などが受けられない
・デジタルチケットを認証できない
・スイカにチャージできない
など
参考:WEZZY ソフトバンク大規模通信障害が与えた影響 インフラとしての重要性痛感せざるを得ない
一部の通信インフラの影響により、ITが4時間半使えないだけで、日常のビジネスが成り立たなくなるという良い例ですね。
ITパスポートを活用する理由3:ITの幅広い知識がつくから
ITがビジネスで必須であることは前述しました。数多くあるIT資格のなかでも、ITパスポートが選ばれるのはなぜでしょうか?その理由は、幅広い知識が習得できるからです。
ITパスポートの公式ウェブサイトでは、合格のメリットを次のように説明しています。
ITに関する知識にとどまらず、企業活動、経営戦略、会計や法務など、ITを活用する上で前提となる幅広い知識がバランス良く習得できます。
引用:ITパスポート 合格のメリット
実際に、ITパスポート試験では、ITの技術知識だけでなく、プロジェクトマネジメントや経営戦略からも出題されます。
具体的な出題例を紹介します。
企業の業務運営におけるPDCAサイクルのうち,業務の実行状況をKPIに基づいて測定,評価するものはどれか。
引用:ITパスポート試験 平成30年春期 問34問
ア:P イ:D ウ:C エ:A
正解は、ウ:C(Check)になります。
解説しておくと、PDCAサイクルとは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返し、業務を改善するフレームワークです。
このPDCAサイクルはIT業界のみではなく、業界、業種問わず基本的な知識です。特に、新入社員は抑えるべき内容になります。
ITに関する知識から仕事に活きる知識まで幅広く学べることが、企業がITパスポートを活用する理由です。
ITパスポートを目指す方へ!就活で有利になる方法
ITパスポートの取得に意味があることを、企業の目線でここまで説明しました。このパートでは、ITパスポートを就職活動で有利に使う具体的な方法について紹介します。
・ロジカルに語るためのテンプレート
『成果』までの『過程』をロジカルに語る
就職活動でITパスポート取得したことを有利に使うには、成果だけを語るのではなく、過程も含めロジカルに語ることです。
なぜなら、面接では就活生が成果を出す再現性のある人物(つまり、今後活躍できそうか)かを評価するためです。
実際に、採用成功ナビ(RECRUIT運営)では、面接官が評価するポイントに以下のような記載があります。
・行動事実から「客観的」に判断する
引用:採用成功ナビ 新卒採用を求める人物像(人材要件)に基づいた面接の進め方
ここで大切なのは、具体的な「行動(事実)」という客観的要素から判断する面接手法(事実確認法)をとることです。学生に自らの「経験」や「体験」を述べさせ、どのような「成果」につながる「行動」をとったのかを徹底的に聞き出します。(一部省略)
・成果の「再現性」を見る
また、学生からヒアリングした成果が「再現性のある成果」か、たまたまそうなった「再現性のない成果」かということを見極めることが大切です。(一部省略)その行動を通じて生み出される「成果」の再現に対する期待も高くなるからです。
ロジカルに語るためのテンプレート
最後に面接官が評価するポイントを抑えた、テンプレートを紹介します。
『弊社を志望する上で、学生生活以外で取り組んだことはありますか?』などに対しては、次の順で語るとロジカルに整理しやすいです。
『成果』→『動機』→『行動』→『目標』
この順番で、少しだけ具体的にしてみましょう。
・動機:なぜなら、仕事をするうえで、ITは欠かせないものであると考えているからです。
・行動:現在も、通学時間などのスキマ時間を有効に活用し、日々勉強を継続しています。
・目標:今後は、業務ノウハウを吸収し、ITの専門的技術も磨いた人材となり、御社に貢献したいと考えます。
繰り返しますが、就職活動で重要なのは、『成果』だけではなく、過程(『動機』→『行動』→『目標』)になります。具体性をもって語ることができれば、より魅力的な就活生に映ります。
まとめ:『ITパスポートは意味がない』に惑わされない!
紹介した『テンプレート』を意識することで、 ITパスポートを就職活動でよりアピールできる、意味のある資格にすることができます。
最後に内容をおさらいしておきます。
根拠①:就職活動のエントリーシートで活用
根拠②:社内研修・社員教育で活用
理由①:資格が目に見える成果だから
理由②:ITが常識の社会だから
理由③:ITの幅広い知識がつくから
●ITパスポートをより有利に使う方法
『成果』→『動機』→『行動』→『目標』の順でロジカルに語る。
今後も『ITパスポートは意味がない』という情報を見たり、聞いたりするかもしれません。しかし、その意見に惑わさずに、自分が受験すると決めたら最後までやり切って、ぜひ合格をつかみとってください。
熱意や行動から生まれた言葉は面接官に『意味がある』と映るに違いありません。
勉強や就活に挫折しそうになったときは、いつでもこのブログに戻ってきてもらい、『ITパスポートは意味がある』と背中を押す力になれば幸いです。
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