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ITパスポート試験と基本情報技術者試験どちらから受験すべき?6つの違いから解説!

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ITパスポート試験
・ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違いは何?
・ITパスポート試験と基本情報技術者試験どちらを受ければよいか迷っている。。
・私の場合はどちらから受験すべきか教えて!

こんな疑問を解決できる記事を書きました。

実は、ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違いを理解すれば、どちらから受けるべきかが分かります。

この記事では、ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違いのうち、受験の順番を検討する際に考慮すべきポイントに絞り解説していきます。

●この記事で解説する内容は大きく2つ
1.ITパスポート試験と基本情報技術者試験の受験順番の目安
2.ITパスポート試験と基本情報技術者試験の6つの違い

「IT資格を取得したい!でも、まだ1歩目が踏み出せていない」という方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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ITパスポート試験or基本情報技術者試験どちらを受験?の目安

ITパスポート試験or基本情報技術者試験どちらを受験?の目安

はじめに、「ITパスポート試験と基本情報技術者試験をどちらから受けるべきか?」について受験者のシチュエーションを分類し、結論から提示します。

●受験順番の目安
・「非IT系の社会人・学生」と「高校生」
「ITパスポート試験」から受験
理由:受験対象者、難易度、出題形式、出題範囲の違い

・「IT系企業の社会人、これから就職する学生」
⇒「基本情報技術者試験」を受験
  ※但し、時間に余裕がある場合は、「ITパスポート試験」からがおすすめ
理由:受験時期、勉強時間の違い

「非IT系の社会人・大学生」および「高校生」は、まずは「ITパスポート試験」からの受験がおすすめです。さらに、自身のキャリアに応じ、ITパスポート試験の合格後に、基本情報技術者試験の受験を検討するとよいでしょう。

「IT系の社会人やこれから就職する学生」は、「基本情報技術者試験」の取得を目指しましょう!

ただし、「ITパスポート試験」に合格しておくと、基本情報技術者試験の勉強負担は軽減するため、時間のある方は、「ITパスポート試験」からの受験がおすすめです。

逆に、時間的に余裕がない場合は、「基本情報技術者試験」からの受験からでも問題ありません。理由は、基礎知識があれば基本情報技術者試験の合格は十分狙えるためです。

以上が、ITパスポート試験と基本情報技術者の受験順番の目安です。試験の違いから、このようになる理由を確認していきます。

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ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違い|6つのポイント

ITパスポート試験と基本情報技術者試験 違い|6つのポイント

ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違いのうち、受験の順番で考慮すべき6つのポイントを解説していきます。

違いITパスポート試験基本情報技術者試験
ポイント1
受験対象者
すべての業界の社会人
社会人になる学生
IT業界のITエンジニアとして
キャリアをスタートする人
ポイント2
難易度
初学者向け中級者向け
ポイント3
出題形式
選択式問題(4つの選択肢)午前:選択式問題(4つの選択肢)
午後:選択式問題(複数選択肢、長文問題)
ポイント4
出題範囲
基本情報技術者(午前)と同じ午前:ITパスポート試験と同じ
午後:ソフトウェア開発が障壁
ポイント5
受験時期
随時年2回
上期:5月~6月中旬頃
下期:10月~11月中旬頃
ポイント6
勉強時間
100~150時間150~200時間

ポイント1:受験対象者の違い

ITパスポート試験と基本情報技術者試験では、想定している受験対象者が異なります。具体的には、受験対象者と下記のように明記しています。

●受験対象者の違い
・ITパスポート試験すべての社会人(IT業界に限らない)、これから社会人になる学生
・基本情報技術者試験IT業界でITエンジニアとしてのキャリアをスタートする人

ITパスポート試験は、「全ての業界・分野の社会人や学生」を受験の対象者と想定しています。一方、基本情報技術者試験は「IT業界で活躍する方」をメインの受験者としています。

実際に、ITパスポート試験では、「IT企業」よりも「非IT企業」の受験者比率が高く、近年増加傾向になっています。

受験対象者の違いから、自分の将来のキャリアや現在の立場を踏まえ、ITパスポート試験と基本情報技術者試験のどちらから受けるかを考える必要があります。

ポイント2:難易度の違い

基本情報技術者試験と比べると、ITパスポート試験の難易度は「低く」設定されています。

理由は、先ほどの説明したITパスポート試験と基本情報技術者試験が想定している受験対象者が異なるためです。

具体的に、ITパスポート試験と基本情報処理技術者試験の出題された「HDD(ハードディスク)のミラーリング」に関する問題で難易度を比較してみましょう。

●補足:ミラーリング/RAID(レイド)
ミラーリングとは、2台のHDDに同じデータを書き込み、1台が故障しても、片方のHDDからデータを読み出すことができる仕組みのこと。
RAID(レイド)という技術を用いており、ミラーリングRAID1という方式にあたる。

まずは、ITパスポート試験での出題です。

問.サーバに2台のHDDを接続しているとき,HDDの故障がどちらか片方だけであれば運用が続けられるようにしたい。使用する構成として,適切なものはどれか。
ア:ストライピング
イ:データマイニング
ウ:テザリング
エ:ミラーリング
出典:平成30年春期 ITパスポート試験 問94

次に、基本情報技術者試験での出題です。

問.RAIDの分類において,ミラーリングを用いることで信頼性を高め,障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか。
ア:RAID1
イ:RAID2
ウ:RAID3
エ:RAID4
出典:令和元年秋期 基本情報技術者試験 午前 問15

今回の出題例では、ITパスポート試験は浅く、基本情報処理技術者試験はより深く問われていることがわかります。

・ITパスポート試験:HDDが片方故障しても運用を継続⇒ミラーリング
・基本情報技術者試験:HDDが片方故障しても運用を継続⇒ミラーリング⇒RAID1

このように、基本情報技術者試験に比べ、ITパスポート試験の難易度は「低く」なるよう設計されており、より初学者向けの試験といえます。

ポイント3:出題形式の違い

ITパスポート試験と基本情報技術者試験では、出題形式も異なります。

●出題形式の違い
・ITパスポート試験:
 選択式問題(4つの選択肢)

・基本情報技術者試験:

 午前)選択式問題(4つの選択肢)
 午後)選択式問題(複数選択肢、長文問題

ITパスポート試験は、4つの選択肢から回答を選ぶ、選択式問題になります。

一方、基本情報技術者試験では、午前と午後の試験に分かれています。午前が選択式の問題(4つの選択肢)午後は問題が長文となった選択式問題(複数の選択肢)となります。

基本情報技術者試験では、長文での出題があることは抑えておきましょう。具体的には、基本情報技術者試験の午後の長文問題は次のような形式です。
※令和2年度以降の過去問題は提供されていませんが、従来の問題と同様と考えられます。

したがい、ITパスポート試験では、選択式問題の対策で済むため、合格の難易度は下がります。基本情報技術者試験を受験する場合は、長文問題の対策が別途必要となることを理解しておきましょう。

ポイント4:出題範囲の違い

ITパスポート試験および基本情報技術者試験の午前は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3つ分野から出題され、出題範囲は互いに重なっています。

つまり、ITパスポート試験の知識は、基本情報技術者試験の午前に活かすことが可能です。したがい、ITパスポート試験の合格は、基本情報技術者試験の勉強の負担を軽減できます。

一方、基本情報技術者試験の午後の出題範囲は、次になります。

基本情報技術者試験(午後)の出題範囲
出典:IPA 情報処理技術者試験 試験要領

ここで、分野「ソフトウェア開発」では、「C」、「Java」、「Python」、「アセンブラ言語」、「表計算ソフト」のプログラミング言語から1問選択する必要があり、より専門的な知識がとわれます。

プログラミング経験がない方にとって、基本情報技術者試験の障壁となる可能性があることは理解しておきましょう。

ポイント5:受験時期の違い

ITパスポート試験は、随時受験可能ですが、基本情報技術者試験年2回の試験です。

違いITパスポート試験基本情報技術者試験
受験時期随時年2回
上期:5月~6月中旬頃
下期:10月~11月中旬頃
受験申込時期随時
(3か月先の試験まで)
試験期間の1か月前
~試験実施期間終了の数日前まで

具体的には、ITパスポート試験は、年間を通して随時実施しています。受験予約は3か月先まで可能です。

一方、基本情報技術者試験は、年2回(上期と下期)の一定期間に実施しています。上期は、5月~6月中旬頃まで、下期は、下期は10月~11月中旬頃までになります。受験予約は、試験期間の1か月前~試験実施期間終了の数日前まで可能です。

ITパスポート試験は、随時受験可能なため、柔軟に準備できます。基本情報技術者試験は試験実施期間が定められていることを考慮し、準備することが必要です。

ポイント6:勉強時間の違い

ITパスポート試験の標準的な勉強時間は「約100~150時間」基本情報技術者試験は、「約150~200時間」になります。

実際に、初心者を対象としたITパスポート試験と基本情報技術者の通信講座も、次の勉強時間で想定されます。

●ITパスポート試験 通信講座(STUDYing)
【26時間】基本講座(動画講義)
【74時間】スマート問題集(37回)
【18時間】セレクト過去問(9回)
【2時間】 模擬試験:2時間(100問)
⇒勉強時間:120時間
※問題集、過去問、模試の1回あたりの勉強時間は、試験時間と同じ2時間で算出
●基本情報技術者試験 通信講座(STUDYing)
・午前試験対策
【38時間】基本講座(動画講義)
【105時間】スマート問題集(70回)
【25.5時間】セレクト過去問(17回)
・午後試験対策
【14時間】午後試験解説講座
【15時間】過去問題集(10回)
・午前・午後模試
【3時間】直前対策模試
⇒勉強時間:約200時間(200.5時間)
※問題集、過去問、模試の1回あたりの勉強時間は、試験時間と同じ時間で算出(午前:1.5時間、午後1.5時間)。

このように合格に必要な勉強時間にも差があるので、受験までの勉強確保できる時間もITパスポート試験と基本情報技術者試験のどちらから受けるかを決定する重要な要素です。

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まとめ:ITパスポートと基本情報技術者の違いを理解し、戦略的に受験しよう!

まとめ:ITパスポートと基本情報技術者の違いを理解し、戦略的に受験しよう!

ITパスポートと基本情報技術者の違いを踏まえ、どちらから受験するかの目安を再度確認しておきましょう!

●受験順番の目安
・「非IT系の社会人・学生」と「高校生」
「ITパスポート試験」から受験
   理由:受験対象者、難易度、出題形式、出題範囲の違い

・「IT系企業の社会人、これから就職する学生」
⇒「基本情報技術者試験」を受験
  ※但し、時間に余裕がある場合は、「ITパスポート試験」からがおすすめ
  理由:受験時期、勉強時間の違い

この記事によって、自身のキャリアの着実にステップアップに向け、戦略的に合格できることをお祈りしています!

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