この記事を書いているぽん之助と申します。
IT資格を20個以上取得し、ブラック⇒ホワイト企業へ転職しました。
この記事では、『43.システム構成』の過去問を解いていきましょう!
ITパスポート|43.システム構成要素
システム構成の基本的な特徴を理解する。
この目標を達成するために、『用語解説編』で必要な知識をインプットし、ITパスポート試験の出題を分析した『過去問解説編』で試験対策が可能です。
『用語解説編』 と『過去問解説編 』を両方使いながら、インプット・アウトプットを並行した勉強をおすすめします。
【過去問パターン①】処理形態
過去問1.水平負荷分散
水平負荷分散システムを説明したものはどれか。
出典:平成26年秋期 問48
ア:PCをクライアントとしてデータの入力と処理要求や結果の表示を行い,サーバ側でクライアントから要求されたデータの処理と結果の出力を行う方式
イ:業務データを処理するアプリケーションを実行するコンピュータとは別に,プリントサーバ,メールサーバなど専用のコンピュータを設ける方式
ウ:支店ごとに設置したコンピュータで支店内の売上データを処理し,本社のコンピュータが各支店で処理された売上データを集めて全体の売上データを処理する方式
エ:複数のコンピュータで同じアプリケーションを実行し,一つのコンピュータに処理が集中しないようにする方式
水平負荷分散とは、主従関係のない(独立)処理の負荷を分散させることです。
ア:PCをクライアントとしてデータの入力と処理要求や結果の表示を行い,サーバ側でクライアントから要求されたデータの処理と結果の出力を行う方式
⇒誤り:垂直機能分散のことです。
[補足]
データの①入力⇒②処理要求⇒③処理⇒④結果出力⇒⑤結果表示は、主従関係(順序性)があるので、『垂直』です。
また、PCとサーバで機能を分散しているので、『垂直機能分散』になります。
PC)①入力、②処理要求、⑤結果表示
サーバ)③処理、④結果出力
イ:業務データを処理するアプリケーションを実行するコンピュータとは別に,プリントサーバ,メールサーバなど専用のコンピュータを設ける方式
⇒誤り:水平機能分散のことです。
[補足]
①データ処理、②プリント、③メールは、主従関係がない(独立)なので、『水平』です。また、各サーバに①~③までの機能を分散しているので、『水平機能分散』になります。
ウ:支店ごとに設置したコンピュータで支店内の売上データを処理し,本社のコンピュータが各支店で処理された売上データを集めて全体の売上データを処理する方式
⇒誤り:垂直機能分散のことです。
[補足]
①支店内の売上データ処理⇒②全体の売上データ処理は、主従関係(順序性)があるので、『垂直』です。また、支店と本社のコンピュータに①、②を分散させているので、『垂直機能分散』になります。
エ:複数のコンピュータで同じアプリケーションを実行し,一つのコンピュータに処理が集中しないようにする方式
⇒正しい:水平負荷分散のことです。
正解は、エ:複数のコンピュータで同じアプリケーションを実行し,一つのコンピュータに処理が集中しないようにする方式
過去問2.バッチ処理
バッチ処理の説明として,適切なものはどれか。
出典:平成30年秋期 問94
ア:一定期間又は一定量のデータを集め,一括して処理する方式
イ:データの処理要求があれば即座に処理を実行して,制限時間内に処理結果を返す方式
ウ:複数のコンピュータやプロセッサに処理を分散して,実行時間を短縮する方式
エ:利用者からの処理要求に応じて,あたかも対話をするように,コンピュータが処理を実行して作業を進める処理方式
ア:一定期間又は一定量のデータを集め,一括して処理する方式
⇒正しい:バッチ処理のことです。
イ:データの処理要求があれば即座に処理を実行して,制限時間内に処理結果を返す方式
⇒誤り:リアルタイム処理のことです。
ウ:複数のコンピュータやプロセッサに処理を分散して,実行時間を短縮する方式
⇒誤り:分散処理のことです。
エ:利用者からの処理要求に応じて,あたかも対話をするように,コンピュータが処理を実行して作業を進める処理方式
⇒誤り:対話型処理のことです。
正解は、ア:一定期間又は一定量のデータを集め,一括して処理する方式
過去問3.即座に結果を返すシステム
ネットワークを介して端末からの処理要求を受信し,即時に結果を返すシステムはどれか。
出典:平成24年春期 問56
ア:オペレーティングシステム
イ:オンラインリアルタイムシステム
ウ:データベースシステム
エ:マルチメディアシステム
『処理要求を受信し,即時に結果を返す』ので、リアルタイムシステムと分かります。さらに、『ネットワークを介して』とあるので、オンラインになります。したがって、『オンラインリアルタイムシステム』です。
ア:オペレーティングシステム
⇒誤り:windowsやMacOSなど、コンピュータを動かすための基本ソフトウェアです。
イ:オンラインリアルタイムシステム
⇒正しい
ウ:データベースシステム
⇒誤り:データベースを管理、操作するシステムのことです。
エ:マルチメディアシステム
⇒誤り:画像や映像などのデータを統合処理できるシステムのことです。
正解は、イ:オンラインリアルタイムシステム
【過去問パターン②】システム構成
過去問4.デュアルシステム①
デュアルシステムの特徴を説明したものはどれか。
出典:平成28年春期 問75
ア:同じ処理を行うシステムを二重に用意し,処理結果を照合することで処理の正しさを確認する方式であり,一方に故障が発生したら,故障したシステムを切り離して処理を続行する。
イ:同じ装置を2台使用することで,シンプレックスシステムに対し,処理能力を2倍に向上させることができる。
ウ:オンライン処理を行う現用系システムと,バッチ処理などを行いながら待機させる待機系のシステムを用意し,現用系に障害が発生した場合は待機系に切り替え,オンライン処理を起動してサービスを続行する。
エ:複数の装置を直列に接続し,それらの間で機能ごとに負荷を分散するように構成しているので,処理能力は高いが,各機能を担当する装置のうちどれか一つでも故障するとサービスが提供できなくなる。
ア:同じ処理を行うシステムを二重に用意し,処理結果を照合することで処理の正しさを確認する方式であり,一方に故障が発生したら,故障したシステムを切り離して処理を続行する。
⇒正しい:デュアルシステムの特徴です。
イ:同じ装置を2台使用することで,シンプレックスシステムに対し,処理能力を
⇒誤り:デュアルシステムは、2台で同じ処理をするので、処理能力は2倍になりません。
ウ:オンライン処理を行う現用系システムと,バッチ処理などを行いながら待機させる待機系のシステムを用意し,現用系に障害が発生した場合は待機系に切り替え,オンライン処理を起動してサービスを続行する。
⇒誤り:デュプレックスシステムのことです。
エ:複数の装置を直列に接続し,それらの間で機能ごとに負荷を分散するように構成しているので,処理能力は高いが,各機能を担当する装置のうちどれか一つでも故障するとサービスが提供できなくなる。
⇒誤り:タンデムシステムのことです。
[補足]タンデムシステム
コンピュータを直列につなぎ、役割分担をするシステム
Tandem:馬を前後に並べた馬車のこと。自転車とバイクなどの前後の二人乗りの意味。
正解は、ア:同じ処理を行うシステムを二重に用意し,処理結果を照合することで処理の正しさを確認する方式であり,一方に故障が発生したら,故障したシステムを切り離して処理を続行する。
過去問5.デュアルシステム②
デュアルシステムの説明はどれか。
出典:平成24年秋期 問57
ア:通常使用される主系と,故障に備えて待機している従系の二つから構成されるコンピュータシステム
イ:ネットワークで接続されたコンピュータ群が対等な関係である分散処理システム
ウ:ネットワークで接続されたコンピュータ群に明確な上下関係をもたせる分散処理システム
エ:二つのシステムで全く同じ処理を行い,結果をクロスチェックすることによって結果の信頼性を保証するシステム
ア:通常使用される主系と,故障に備えて待機している従系の二つから構成されるコンピュータシステム
⇒正しい:デュプレックスシステムのことです。
イ:ネットワークで接続されたコンピュータ群が対等な関係である分散処理システム
⇒誤り:水平負荷分散のことです。
ウ:ネットワークで接続されたコンピュータ群に明確な上下関係をもたせる分散処理システム
⇒誤り:垂直機能分散のことです。
エ:二つのシステムで全く同じ処理を行い,結果をクロスチェックすることによって結果の信頼性を保証するシステム
⇒正しい:デュアルシステムのことです。
正解は、エ:二つのシステムで全く同じ処理を行い,結果をクロスチェックすることによって結果の信頼性を保証するシステム
過去問6.2つから構成されるシステム
通常使用される主系と,その主系の故障に備えて待機しつつ他の処理を実行している従系の二つから構成されるコンピュータシステムはどれか。
出典:平成29年秋期 問87
ア:クライアントサーバシステム
イ:デュアルシステム
ウ:デュプレックスシステム
エ:ピアツーピアシステム
ア:クライアントサーバシステム
⇒誤り:サービスを受けるクライアントと、サービスを提供するサーバに分かれたシステムのことです。
イ:デュアルシステム
⇒誤り:2つのコンピュータで同じ処理をするシステム、結果を照合し進めるので、信頼性が高い。
ウ:デュプレックスシステム
⇒正しい:通常使用される主系と,その主系の故障に備えて待機しつつ他の処理を実行している従系の二つから構成されるコンピュータシステム
エ:ピアツーピアシステム
⇒誤り:クライアントとサーバの区別ないシステム
正解は、ウ:デュプレックスシステム
過去問7.サービス中断時間
2系統の装置から成るシステム構成方式 a~c に関して,片方の系に故障が発生したときのサービス停止時間が短い順に左から並べたものはどれか。
出典:平成27年秋期 問82
a)デュアルシステム
b)デュプレックスシステム(コールドスタンバイ方式)
c)デュプレックスシステム(ホットスタンバイ方式)
ア:aの片系装置故障,cの現用系装置故障,bの現用系装置故障
イ:bの現用系装置故障,aの片系装置故障,cの現用系装置故障
ウ:cの現用系装置故障,aの片系装置故障,bの現用系装置故障
エ:cの現用系装置故障,bの現用系装置故障,aの片系装置故障
サービス停止時間の短さは次の順になります。
a)デュアルシステム
c)デュプレックスシステム(ホットスタンバイ方式)
b)デュプレックスシステム(コールドスタンバイ方式)
正解は、ア:aの片系装置故障,cの現用系装置故障,bの現用系装置故障
過去問8.シンクライアントシステム
シンクライアントの特徴として,適切なものはどれか。
出典:平成22年秋期 問81
ア:端末内にデータが残らないので,情報漏えい対策として注目されている。
イ:データが複数のディスクに分散配置されるので,可用性が高い。
ウ:ネットワーク上で,複数のサービスを利用する際に,最初に1回だけ認証を受ければすべてのサービスを利用できるので,利便性が高い。
エ:パスワードに加えて指紋や虹(こう)彩による認証を行うので機密性が高い。
ア:端末内にデータが残らないので,情報漏えい対策として注目されている。
⇒正しい:シンクライアントシステムでは、クライアント端末には必要最低限の機能しかありません。
イ:データが複数のディスクに分散配置されるので,可用性が高い。
⇒誤り:RAIDのことです。
ウ:ネットワーク上で,複数のサービスを利用する際に,最初に1回だけ認証を受ければすべてのサービスを利用できるので,利便性が高い。
⇒誤り:シングルサイトオンのことです。
ウ:パスワードに加えて指紋や虹(こう)彩による認証を行うので機密性が高い。
⇒誤り:バイオメトリクス認証のことです。
正解は、ア:端末内にデータが残らないので,情報漏えい対策として注目されている。
過去問9.クライアントサーバシステム
クライアントサーバシステムにおいて,クライアント側には必要最低限の機能しかもたせず,サーバ側で,アプリケーションソフトウェアやデータを集中管理するシステムはどれか。
出典:平成25年春期 問59
ア:シンクライアントシステム
イ:対話型処理システム
ウ:バッチ処理システム
エ:ピアツーピアシステム
ア:シンクライアントシステム
⇒正しい
イ:対話型処理システム
⇒誤り:コンピュータが利用者に入力などを要求し、処理を進めることです。
ウ:バッチ処理システム
⇒誤り:一定期間又は一定量のデータを一括して処理のことです。
エ:ピアツーピアシステム
⇒誤り: クライアントとサーバの区別ないシステムのことです。
正解は、ア:シンクライアントシステム
過去問10.シンクライアント端末
シンクライアント端末の説明として,適切なものはどれか。
出典:平成23年秋期 問86
ア:アプリケーションソフトウェアの実行やファイルなどの資源の管理は全てサーバ側で行う,ユーザインタフェース専用の端末
イ:高性能かつ持ち運びが便利で戸外でも長時間の利用が可能なように,半導体ディスクや複数の低消費電力型CPUを搭載した,薄くてコンパクトなPC端末
ウ:データベース検索機能に特化したアプリケーションを搭載し,特定業務専用に利用される端末
エ:紛失や盗難時のセキュリティ対策として,ハードディスクに格納される全ての情報が自動的に暗号化されるようになっている端末
ア:アプリケーションソフトウェアの実行やファイルなどの資源の管理は全てサーバ側で行う,ユーザインタフェース専用の端末
⇒正しい
イ:
⇒誤り:シンクライアント端末は、必要最小限の機能のみもちます。
ウ:データベース検索機能に特化したアプリケーションを
⇒誤り:データベース検索機能に特化したアプリケーションを搭載していません。機能はサーバ側が持ちます。
エ:紛失や盗難時のセキュリティ対策として,ハードディスクに格納される全ての情報が
⇒誤り:暗号化ではなく、端末内にデータが残らないことで、セキュリティを高めています。
正解は、ア:アプリケーションソフトウェアの実行やファイルなどの資源の管理は全てサーバ側で行う,ユーザインタフェース専用の端末
過去問11.サーバーの仮想化①
サーバの仮想化に関する記述として,適切なものはどれか。
出典:平成23年秋期 問54
ア:現実感を伴った仮想的な世界をコンピュータで作り出す技術
イ:手元のコンピュータからネットワークで接続された他のコンピュータのGUIを操作する技術
ウ:一つのコンピュータ上で,仮想的に複数のコンピュータを実現させる技術
エ:補助記憶装置の一部を利用して,主記憶装置の容量よりも大きなメモリ領域を仮想的に利用できる技術
ア:現実感を伴った仮想的な世界をコンピュータで作り出す技術
⇒誤り:VRのことです。
イ:手元のコンピュータからネットワークで接続された他のコンピュータのGUIを操作する技術
⇒誤り:リモートのことです。
ウ:一つのコンピュータ上で,仮想的に複数のコンピュータを実現させる技術
⇒正しい:サーバの仮想化のことです。
エ:補助記憶装置の一部を利用して,主記憶装置の容量よりも大きなメモリ領域を仮想的に利用できる技術
⇒誤り:仮想記憶のことです。
正解は、ウ:一つのコンピュータ上で,仮想的に複数のコンピュータを実現させる技術
過去問12.複数コンピュータの同時稼働の技術
1台のコンピュータを論理的に分割し,それぞれで独立したOSとアプリケーションソフトを実行させ,あたかも複数のコンピュータが同時に稼働しているかのように見せる技術として,最も適切なものはどれか。
出典:平成30年春期 問62
ア:NAS
イ:拡張現実
ウ:仮想化
エ:マルチブート
ア:NAS
⇒誤り:ネットワークに接続されたストレージのことです。
イ:拡張現実
⇒誤り:AR(Augmented Reality:拡張現実)のことです。
[補足]AR(拡張現実)
現実の風景に、バーチャルな画像・映像を重ね合わせる技術
・具体例:ポケモンGOなど
ウ:仮想化
⇒正しい:一台のコンピュータに仮想的に複数のコンピュータを稼働させる技術です。
エ:マルチブート
⇒誤り:1つのコンピュータに複数のOSを搭載させることです。
・具体例:MacBookにMacOSとWindowsを搭載させる。
正解は、ウ:仮想化
過去問13.サーバ仮想化の特徴
サーバ仮想化の特長として,適切なものはどれか。
出典:令和元年秋期 問74
ア:1台のコンピュータを複数台のサーバであるかのように動作させることができるので,物理的資源を需要に応じて柔軟に配分することができる。
イ:コンピュータの機能をもったブレードを必要な数だけ筐体に差し込んでサーバを構成するので,柔軟に台数を増減することができる。
ウ:サーバを構成するコンピュータを他のサーバと接続せずに利用するので,セキュリティを向上させることができる。
エ:サーバを構成する複数のコンピュータが同じ処理を実行して処理結果を照合するので,信頼性を向上させることができる。
ア:1台のコンピュータを複数台のサーバであるかのように動作させることができるので,物理的資源を需要に応じて柔軟に配分することができる。
⇒正しい:サーバ仮想化の特徴です。
イ:コンピュータの機能をもったブレードを必要な数だけ筐体に差し込んでサーバを構成するので,柔軟に台数を増減することができる。
⇒誤り:ブレードサーバのことです。
ウ:サーバを構成するコンピュータを他のサーバと接続せずに利用するので,セキュリティを向上させることができる。
⇒誤り:スタンドアロンのことです。
[補足]スタンドアロン
ネットワークや他機器に接続せず、独立で動くシステム
エ:サーバを構成する複数のコンピュータが同じ処理を実行して処理結果を照合するので,信頼性を向上させることができる
⇒誤り:デュアルシステムのことです。
正解は、ア:1台のコンピュータを複数台のサーバであるかのように動作させることができるので,物理的資源を需要に応じて柔軟に配分することができる。
過去問14.サーバ仮想化②
サーバの仮想化技術において,あるハードウェアで稼働している仮想化されたサーバを停止することなく別のハードウェアに移動させ,移動前の状態から引き続きサーバの処理を継続させる技術を何と呼ぶか。
出典:令和元年秋期 問57
ア:ストリーミング
イ:ディジタルサイネージ
ウ:プラグアンドプレイ
エ:ライブマイグレーション
ア:ストリーミング
⇒誤り:データをダウンロードしながら、音楽や映像を再生することです。
イ:ディジタルサイネージ
⇒誤り:モニターに映像や画像の掲載する広告のことです。
ウ:プラグアンドプレイ
⇒誤り:周辺機器を接続すると、必要なプログラム(デバイスドライバ)をインストールする仕組みです。
エ:ライブマイグレーション
⇒正しい:仮想化されたサーバを停止せず、別のハードウェアに移動させ、サーバ処理を継続する技術
正解は、エ:ライブマイグレーション
過去問15.高性能コンピュータ①
複数のコンピュータをLANやインターネットなどのネットワークで結び,あたかも一つの高性能コンピュータのように利用できるようにする方式を何と呼ぶか。
出典:平成23年特別 問57
ア:CAD
イ:IDE
ウ:グリッドコンピューティング
エ:シンクライアント
ア:CAD
⇒誤り:CAD (Computer-Aided Design)コンピュータを用いて設計する支援ツールのことです。
イ:IDE
⇒誤り:IDE(Integrated Development Environment/統合開発環境)とは、プログラムの開発ツールをまとめた環境のことです。
ウ:グリッドコンピューティング
⇒正しい:グリッドコンピューティングとは、複数コンピュータをネットワークで結び,一つの高性能コンピュータとして利用することです。
エ:シンクライアント
⇒誤り:クライアント端末には最低限の機能のみで、サーバーに接続して機能を利用する形態です。
正解は、ウ:グリッドコンピューティング
過去問16.高性能コンピュータ②
地球規模の環境シミュレーションや遺伝子解析などに使われており,大量の計算を超高速で処理する目的で開発されたコンピュータはどれか。
出典:平成28年秋期 問69
ア:仮想コンピュータ
イ:スーパコンピュータ
ウ:汎用コンピュータ
エ:マイクロコンピュータ
ア:仮想コンピュータ
⇒誤り:コンピュータに仮想的に複数のコンピュータを作り出すことです。
イ:スーパコンピュータ
⇒正しい
ウ:汎用コンピュータ
⇒誤り:ソフトウェアで様々な用途に利用できる大型のコンピュータのことです。
エ:マイクロコンピュータ
⇒誤り:CPUや記憶装置を搭載した、小型のコンピュータ
正解は、イ:スーパコンピュータ
過去問17.高性能コンピュータ③
スーパコンピュータ上で稼働させるシステムの代表的な例として,適切なものはどれか。
出典:平成27年春期 問79
ア:企業間の連携に必要なSCMシステム
イ:大規模な科学技術計算を必要とする地球規模の気象変化予測システム
ウ:高い信頼性が要求されるバンキングシステム
エ:高いリアルタイム性が要求される自動車のエンジン制御システム
スーパコンピュータは、大量なプロセッサを搭載した1つのシステムです。大規模な科学技術の計算などの大量の計算を、超高速に処理します。
正解は、イ:大規模な科学技術計算を必要とする地球規模の気象変化予測システム
3.【過去問解説③】ストレージ構成
過去問18.インターネット接続のストレージ
インターネットに接続されているサーバ上のディスクスペースを,ファイル保管用に貸し出すサービスであり,自宅や外出先などから利用者がデータを読み書きできるものはどれか。
出典:平成23年秋期 問55
ア:アーカイブ
イ:オーサリング
ウ:オンラインストレージ
エ:フラッシュメモリ
ア:アーカイブ
⇒誤り:データを長期間保存すること。メタデータ(属性情報※)とデータを紐づけて保存する。
※著者名、発表年月日など
イ:オーサリング
⇒誤り:PC上で複数の素材(画像・音声・動画・テキスト)をまとめ、一つのコンテンツにすること。
ウ:オンラインストレージ
⇒正しい:インターネット(WAN)に接続したストレージを利用者に貸し出すサービス。利用者はインターネット経由で、データを読み書きできます。
エ:フラッシュメモリ
⇒誤り:電気的に半導体素子メモリで情報を読み書きする補助記憶装置のことです。
正解は、ウ:オンラインストレージ
過去問19.LAN接続のストレージ
LANに直接接続して,複数のPCから共有できるファイルサーバ専用機を何というか。
出典:平成25年秋期 問59
ア:CSV
イ:NAS
ウ:RAID
エ:RSS
ア:CSV
⇒誤り:ファイル形式の1つです。『,(カンマ)』でデータ要素を区切ります。
※CSV: Comma Separated Values
イ:NAS
⇒正しい:LANに接続したストレージ、複数のPCで共有可能(ファイルサーバ専用機)のことです。
※NAS:Network Attached Storage
ウ:RAID
⇒誤り:複数のハードディスクに分散してデータを書き込み、高速性や耐故障性を高める技術のことです。
※RAID:Redundant Arrays of Independent Disk
※Redundant:冗長な、Independent:独立した
⇒独立したHDDの冗長構成
エ:RSS
⇒誤り:Webサイトの更新情報を通知するデータ形式のこと。
※RSS:RDF Site Summary(RDFは、メタデータを記述する方式)
正解は、イ:NAS
過去問20.RAID①
RAIDの利用目的として,適切なものはどれか。
出典:平成21年秋期 問78
ア:複数のハードディスクに分散してデータを書き込み,高速性や耐故障性を高める。
イ:複数のハードディスクを小容量の筐(きょう)体に収納し,設置スペースを小さくする。
ウ:複数のハードディスクを使って,大量のファイルを複数世代にわたって保存する。
エ:複数のハードディスクを,複数のPCからネットワーク接続によって同時に使用する。
ア:複数のハードディスクに分散してデータを書き込み,高速性や耐故障性を高める。
⇒正しい
イ:複数のハードディスクを小容量の筐(きょう)体に収納し,設置スペースを小さくする。
⇒誤り:ハードディスクケースのことです。
ウ:複数のハードディスクを使って,大量のファイルを複数世代にわたって保存する。
⇒誤り:バックアップのことです。
エ:複数のハードディスクを,複数のPCからネットワーク接続によって同時に使用する。
⇒誤り:NASのことです。
正解は、ア:複数のハードディスクに分散してデータを書き込み,高速性や耐故障性を高める。
過去問21.RAID②
RAID1(ミラーリング)の特徴として,適切なものはどれか。
出典:平成23年秋期 問82
ア:2台以上のハードディスクに同じデータを書き込むことによって,データの可用性を高める。
イ:2台以上のハードディスクを連結することによって,その合計容量をもつ仮想的な1台のハードディスクドライブとして使用できる。
ウ:一つのデータを分割し, 2台以上のハードディスクに並行して書き込むことによって,書込み動作を高速化する。
エ:分割したデータと誤り訂正のためのパリティ情報を3台以上のハードディスクに分散して書き込むことによって,データの可用性を高め,かつ,書込み動作を高速化する。
ア:2台以上のハードディスクに同じデータを書き込むことによって,データの可用性を高める。
⇒正しい:RAID1(ミラーリング)のことです。
イ:2台以上のハードディスクを連結することによって,その合計容量をもつ仮想的な1台のハードディスクドライブとして使用できる。
⇒誤り:RAIDのことです。
ウ:一つのデータを分割し, 2台以上のハードディスクに並行して書き込むことによって,書込み動作を高速化する。
⇒誤り:RAID0(ストライピング)のことです。
エ:分割したデータと誤り訂正のためのパリティ情報を3台以上のハードディスクに分散して書き込むことによって,データの可用性を高め,かつ,書込み動作を高速化する。
⇒誤り:RAID5のことです。
正解は、ア:2台以上のハードディスクに同じデータを書き込むことによって,データの可用性を高める。
過去問22.RAID③
複数のハードディスクに同じ内容を書き込み,信頼性を向上させる方式はどれか。
出典:平成24年秋期 問55
ア:ストライピング
イ:フラグメンテーション
ウ:マルチコア
エ:ミラーリング
ア:ストライピング
⇒誤り:2台以上のハードディスクに、1つのデータを分割し、並行して書き込み高速化することです。
イ:フラグメンテーション
⇒誤り:データや記憶領域が不連続になり、小さな断片化してしまうこと。
ウ:マルチコア
⇒誤り:複数のコアがあるCPUのこと。
エ:ミラーリング
⇒正しい
正解は、エ:ミラーリング
過去問23.記録できる情報量①
同じ容量の2台のハードディスクを使う記録方式を考える。2台をストライピングする方式と比較して,ミラーリングする方式では,記録できる情報量は何倍になるか。
出典:平成25年春期 問73
ア:0.5
イ:1
ウ:2
エ:4
ストライピングの場合)
2台にデータを分散して書き込むので、記憶できる情報量は2台分。
ミラーリングの場合)
2台に同じデータを書き込むので、記憶できる情報量は1台分。
したがって、ミラーリングはストライピングの0.5倍になります。
正解は、 ア:0.5
過去問24.記録できる情報量②
4台のHDDを使い,障害に備えるために,1台分の容量をパリティ情報の記録に使用するRAID5を構成する。1台のHDDの容量が500Gバイトのとき,実効データ容量はおよそ何バイトか。
出典:平成30年春期 問77
ア:500G
イ:1T
ウ:1.5T
エ:2T
パリティ情報を1台分の容量(500G)に記録するため、実効データ容量は残りの3台分になります。
500G×3台=1500G=1.5T
正解は、ウ:1.5T
過去問25.耐故障性①
システムの一部に障害が発生した場合でも,正常に処理を実行することができる施策として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
出典:平成28年秋期 問67
①HDDをミラーリングで構成する。
②システムの安定稼働後は,保守や点検の頻度をできるだけ減らす。
③冗長化していた複数のネットワーク回線を,より高速な1本の回線にまとめる。
④無停電電源装置を設置するなどして電源を多重化する。
ア:①,③
イ:①,④
ウ:②,③
エ:②,④
①HDDをミラーリングで構成する。
⇒適切:2つのディスクに同じデータを書き込んでいるので、片方のディスクに障害が発生した場合でも、もう一方で正常に処理できます。
②システムの安定稼働後は,保守や点検の頻度をできるだけ減らす。
⇒不適切:稼働後は、保守・点検を定期的に実施する必要があります。
③冗長化していた複数のネットワーク回線を,より高速な1本の回線にまとめる。
⇒不適切:回線が1本なので、障害が発生すると正常処理ができなくなります。
④無停電電源装置を設置するなどして電源を多重化する。
⇒適切:電源を多重化することで、一部の電力供給が途絶えても、処理を続行できます。
正解は、イ:①,④
過去問26.耐故障性②
サーバに2台のHDDを接続しているとき,HDDの故障がどちらか片方だけであれば運用が続けられるようにしたい。使用する構成として,適切なものはどれか。
出典:平成30年春期 問94
ア:ストライピング
イ:データマイニング
ウ:テザリング
エ:ミラーリング
ア:ストライピング
⇒誤り:2台以上のハードディスクに、1つのデータを分割し、並行して書き込み高速化することです。片方のHDDが壊れた場合は、運用を続けることができません。
イ:データマイニング
⇒誤り:ビッグデータから有益な情報を探ることです。
ウ:テザリング
⇒誤り:モバイルデータ通信のできる端末を利用して、他の機器でインターネットを利用する技術です。
エ:ミラーリング
⇒正しい:2台以上のハードディスクに、同じデータを書き込むので、片方のHDDが壊れても、運用を続けることができます
正解は、エ:ミラーリング
過去問27.耐故障性③
複数のハードディスクを論理的に一つのものとして取り扱うための方式①~③のうち,構成するハードディスクが1台故障してもデータ復旧が可能なものだけを全て挙げたものはどれか。
①RAID5
②ストライピング
③ミラーリング
出典:平成31年春期 問62
ア:①,②
イ:①,②,③
ウ:①,③
エ:②,③
①RAID5
⇒可能:1台が故障しても、パリティ情報からデータを復旧させることができる。
②ストライピング
⇒不可能:1台が故障した場合、復旧することはできない。
③ミラーリング
⇒可能:複数に同じデータあるので、復旧が可能です。
正解は、 ウ:①,③
まとめ:システム構成要素
システム構成の基本的な特徴を理解する。
お疲れ様でした!
この記事の目標が達成できたか、繰り返しになりますが内容をおさらいしましょう!
・集中処理:1台のコンピュータで処理する形態
・分散処理:複数台のコンピュータで処理する形態
・バッチ処理:データを一括で処理
・リアルタイム処理:データを即座に処理
・対話型処理:コンピュータが利用者に入力を要求し、処理
2.システム構成
・クライアントサーバシステム:クライアントとサーバに分かれる
・ピアツーピアシステム:クライアントとサーバに分かれない
・デュアルシステム:2つのコンピュータで同じ処理
・デュプレックスシステム:2つのコンピュータで現用系と予備系
-ホットスタンバイ/コールドスタンバイ
・シンクライアントシステム:ユーザーの端末は必要最小限の機能、残りはサーバに接続し利用
・サーバ仮想化:1つのコンピュータで、仮想的に複数のコンピュータを実装
-ライブマイグレーション:仮想化されたサーバを停止せず、別の物理サーバへ移行させる
・スタンドアロン:NWや他機器に接続せず、独立したシステム
・グリッドコンピューティング:複数のコンピュータをNWで結び、一つの高性能コンピュータにする
・スーパコンピュータ:大量なプロセッサを搭載した1つのシステム
3.ストレージ構成
・オンラインストレージ:WANに接続したストレージを利用者に貸し出すサービス
・NAS:LANに接続し、複数のPCで共有可能なストレージ
・RAID:複数のハードディスクにより高速性や耐故障性を高める技術
-RAID0:2台以上で高速性
-RAID1:2台以上で耐故障性
-RAID5:3台以上で高速性と耐故障性(パリティ情報)
『43.システム構成要素[用語解説編]』でインプットして確認する場合は、次の記事になります。
目標が達成できた方は、『44.システム評価指標の用語解説編 』に進みましょう!
(準備中)
この記事の問合せ:ぽん之助
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